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2011年6月
ミッドウインター祭

report:Takahira Shinobu

場所:昭和基地

今月も52次越冬隊員として、多目的アンテナの保守、観測支援活動を行っている高平氏のレポートを紹介します。

高平氏レポート

南極では、6月に太陽は昇りません。極夜* ですね。昭和基地の極夜は、7月12日まで続きます。昭和基地に到着したときに体験した白夜も不思議な気持ちになりましたが、極夜はまた違った不気味さがあります。太陽が昇らないといっても、昼過ぎになると夜明け前ぐらいの明るさにはなり、外作業も出来ます。ただ、14時ぐらいになるともう暗くなるので、作業できる時間は限られています。

*極夜(きょくや):南北の極圏で、一日中太陽の昇らない状態が続く現象。南極で5月末から、北極では、11月末から、それぞれ約1か月半続く。⇔白夜【大辞泉より抜粋】

そんな極夜の時期に、南極で越冬している世界中の基地で催されるイベントがあります。それはミッドウインターフェスティバルというお祭りで、越冬が半分経過したことをお祝いします。基地間でグリーティングカードを交換し、パーティーを開いて今までの疲れを癒します。

52次隊の越冬も半分が経過しました。あと半年、怪我無く、事故無く、乗り切ります。

写真:昭和基地のグリーティングカード

写真:昭和基地のグリーティングカード


写真に写っている隊員の方々の笑顔を見るだけで楽しそうなパーティーの様子が伝わってきますね。越冬もあと少し!頑張ってくださいね。


(「越冬隊の今」東京編集チーム)