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2017年12月
準備、一路南極へ、昭和基地に接岸

Report:Hajime Oishi

場所:昭和基地

第59次隊の大石 孟氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

大石氏レポート

越冬隊の今をご覧の皆様初めまして。
第59次南極地域観測隊 多目的アンテナ担当の大石 孟と申します。
これから1年以上にわたり南極にて多目的衛星受信システムの運用・保守業務を行います。
南極での仕事でだけでなく観測隊がどのような暮らしをしているのかを含めお伝えしたいと考えています。

準備

仕事の話に入る前にまずどのように南極へ行くのかをお伝えしたいと思います。
南極・昭和基地までは海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」にて向かいます。
しらせには我々隊員の輸送の他に、南極にて生活するために必要な燃料・食料・建設資材や、観測に必要な機器等を1,000トン以上運ぶという役割があります。
持ち込む物資は各担当者が昭和基地とコンタクトを取りながら注文し、しらせに積み込みます。南極への物資輸送はしらせが運ぶ年一回の便しかありませんので、慎重に調達忘れがないように実施します。
私も多目的衛星受信システムの保守に必要なパーツ、油脂等を調達し、コンテナに入れて南極へ持ち込みます。

大井ふ頭にて積み込み中の様子

大井ふ頭にて積み込み中の様子


一路南極へ

物資の積み込みが終了し、しらせは11月12日に晴海ふ頭(東京)を出発、11月27日にはフリーマントル港(オーストラリア・西オーストラリア州)に入港しました。
晴海ふ頭出港の際、観測隊員はしらせに乗艦しておらず、空路にてフリーマントルに到着し、11月28日にしらせに乗艦しました。フリーマントル港では観測隊ヘリコプターや追加の食料を積み込みました。

フリーマントル港に入港中のしらせ

フリーマントル港に入港中のしらせ


昭和基地に接岸

その後12月2日にフリーマントル港を出港し、一路南極へ向かいます。
航海中には安全講習や夏期間の業務打ち合わせ等を行います。
忙しいしらせでの生活の中でクジラやペンギンなど多くの生物を見ることができました。

ペンギン

ペンギン


しらせは、12月23日に昭和基地に接岸しました。
昭和基地での作業等については次号以降に記載したいと思います。

では、次の号をお楽しみに!