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データセンターのフィジカルセキュリティ

重要な社会インフラであるデータセンターを支えるNECネッツエスアイの設備フィジカルセキュリティをご紹介します。

概要

データセンターを支える設備フィジカルセキュリティソリューション

ネットショッピングやATM、企業のサプライチェーンなどデータセンターは今や日本の経済・社会を支える重要な社会インフラとなっています。データセンターでは一般的なサーバールームとは異なり、高い安全性とサービスが求められます。
NECネッツエスアイでは特殊ノウハウが必要とされるデータセンターの構築経験を自社データセンターで活かし、数多くのお客様へ導入。災害などBC/DR(事業継続/災害対策)を想定した建物設備(*1)に関する企画・構築。国際標準規格(*2)や業界特有の各種認証取得(*3)に適合するセキュリティ対策の提案など、お客様のご要望に合わせた総合的なフィジカルセキュリティソリューションをご提供します。

用語解説

*1

  • 発電、受電、空調、照明、防雷、消火などいかなる場合においてもデータセンターの機能を維持する為の設備群。

*2

  • Uptime Tier(米国民間団体:Uptime Institute)の定めた信頼性に関する基準。
  • TIA-942-A(米国通信工業会)で規格されたデータセンター用設計規格。 配線規格のみならず物理空間設計、電気設備設計、空調設備設計にまで言及されていることからデータセンタ構築の設計指針となる規格になっています。
  • ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会:American Society of heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineer)は暖房、換気、空調に関わる国際的学会。

*3

  • FISC「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」 金融情報システムセンターにより金融情報システムの安全性を確保する為の基準。
  • 医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン(経済産業省)
  • 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(厚生省)

データセンターのセキュリティレベル

データセンターの特性に応じたセキュリティレベル

重要な顧客情報や重要設備群(サーバ、電気設備など)への攻撃(情報漏洩、破壊)を防ぐ事を目的に重要度ごとに「セキュリティレベル」分類を設定します。

これを基準に管理区画(敷地、エントランス、ゲート、サーバルーム等)を設定し、脅威を低減します。

データセンターのセキュリティレベルのイメージです。

図1:FISCガイドラインに準拠したデータセンターのセキュリティレベルの設定

セキュリティレベルに応じた管理策

敷地境界(レベル1)

「不審者を敷地内へ侵入させない」を目的とした管理策

来館者受付エントランス~セキュリティゲート(レベル2~レベル3)

「不審者を館内へ侵入させない」を目的とした厳重な管理策

EV・共用区画~オフィス区画(レベル4)

「不正行為・不正侵入を未然に防ぐこと」を目的とした管理策

サーバールーム~ケージング~ラック(レベル5~レベル6~レベル7)

「不正行為を未然に防ぐこと」を目的とした厳重な管理策

設備(空調、電気等)区画(レベル7)

「いかなる場合にもデータセンター機能を維持すること」を目的とした管理策

※上記のセキュリティレベルは最高グレードでレベル分けを行った場合です。
館内の安全性を確保することを目的に「不審者を容易に侵入させない」ためには図のように管理区画ごとに7段階のセキュリティレベル設定を実施します。

シーンイメージ

サーバルームのセキュリティ導入例

サーバルームのセキュリティ導入シーンイメージです。

構成システム

来館者受付 事前に来館者を把握し、入館許可証(ICカード、QR等)を発行。
フラッパーゲート 認証(ICカード、QR等)による規制で不正侵入、共連れを防止。
入退管理システム 管理区画への出入りを、認証(ICカード、QR等)により制限し、履歴を管理。
バイオメトリクス認証 セキュリティレベルの高い管理区画への出入りを、厳密な認証(顔、静脈等)により制限し、履歴を管理。
ローターゲート (共連れ検知) 一人ひとりの入退館を管理する回転式ゲート。
乗り越えおよび共連れを防止。
映像監視システム 不正行為を映像により監視し、記録を保存することにより証拠を確保。威嚇、抑止効果。

導入のポイント

データセンターにフィジカルセキュリティを導入し、より堅牢な設備するためには、いくつかのポイントがあります。
これまでのノウハウや経験から培ったポイントを活かし、NECネッツエスアイではお客様に最適な、データセンター向けフィジカルセキュリティをご提案します。

  • お客様の求めるセキュリティ認証に適合する建物設備とフィジカルセキュリティの両面から検討する。
  • セキュリティレベルに基づいた管理区画ごとに的確な管理策を導入する。

※記載されている会社名、サービス名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

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社会・環境ソリューション事業本部
社会・環境ソリューションビジネス開発本部