菅原仁インタビュー

▲出発前しらせ夜晴海

▲成田空港ロビー

▲集合写真

▲次男君、はなれたくないよ

▲ゲートに入る菅原さん
- 中ノ森(以下 中):
- いよいよ今日が出発の日となりましたが、今のお気持ちはいかがですか?
- 菅原 (以下 菅):
- 体に気をつけて帰ってくることだけです。
- 中:
- 昨日はどのように過ごされましたか?
- 菅:
- 家族と一緒に食事をしてゆっくりと過ごしました。
- 中:
- そのお食事の内容は?
- 菅:
- 両親が秋田なので、昨日はきりたんぽでした。(菅原さんは秋田県の出身で、お見送りのためにご両親が秋田から出てきていました。)
- 中:
- 出発前の準備段階で一番大変だったことは何でしょうか?
- 菅:
- 今回は南極に行くことが2度目ということもあって、とにかく以前の南極での仕事を思い出す
ことで精一杯でした。今回は担当である衛星関係の仕事のほかにネットワーク系の仕事のサポ
ートもするように隊長から依頼をうけているので、その関係で研修なども受講していました。
- 中:
- ネットワーク系のお仕事というと?
- 菅:
- 45次隊が納めたインテルサットの設備のサポートと、それから先日報道がありましたが、宇宙飛行士の毛利さんが1月8日に南極にいらっしゃるということで、画像を中継する装置の一部を担当するのでその準備もあります。
- 中:
- 今年で南極観測活動が50周年、その年に出発ということになりますが思い入れはあります
か?
- 菅:
- 50周年だからということではなくて、報道でも言われていますが継続してデータを取ることが非常に大事なので、それを完遂できるように機器、設備のメンテナンスを十分に行なうことが第一目標です。
- 中:
- ご家族と1年以上離れて暮らすことになりますが寂しくないですか?
- 菅:
- 寂しいです・・・特に娘の小学校の入学式など記念事がいくつか控えていて、そういう場に立ち会えないことが寂しいです。10年前(1回目の南極時)と比べてインフラがかなり良くなり、安価に連絡がとれるので家族とたくさん連絡をとりたいと思います。
- 中:
- オーストラリアからしらせに乗船して南極に向かうわけですが、しらせでの航海で不安はあ
りませんか?
- 菅:
- ここ10年くらい船に乗っていないんです。オーストラリアを出航するといきなり揺れ始め
るので、また胃がひっくりかえるような快感を味えるかと思って楽しみにしてます!
- 中:
- 胃がひっくりかえる!?
- 菅:
- はい、食事もできずにそのままベッドに臥せってしまうような、ひどい船酔いですね。
- 中:
- そんな状態では、しらせの中で仕事はできないんじゃないですか?
- 菅:
- しらせの中では各部門のサポート等もありますので、担当の仕事と合わせて忙しく働きます。
- 中:
- 2度目の南極行きで、仕事、その他の面で目標とすることはありますか?
- 菅:
- 前回1回目の時は、衛星受信の関係で身動きがとれなかったのですが、今回は少し時間を作って、あざらし、ペンギン、オーロラの画像を自分で撮ったり、自分の目で堪能してきたいと思っています。それから、二回目は気を抜きやすく事故が多いので、気持ちを新たに初心に戻って体調管理に気をつけてがんばりたいと思います。
- 中:
- このサイトを見てくれている皆さんに一言!
- 菅:
- 南極はいまだに手付かずの自然がたくさん残っており、研究者の方々が入っております。
南極にこれから遊びにくる人もいるかと思いますが、継続して観測、調査を続けておりますのでなるべく踏み荒らすことなくそっと見てほしいと思います。それから、小さい子ども達には、これから南極を訪れる時があるかもしれませんので、しっかり勉強をしていろんなことができるように、くじけずにがんばってほしいと思います!
- 中:
- では、お体に気をつけていってらっしゃい!
- 菅:
- はい、行ってきます!