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2014年11月
南極越冬隊56次隊 藤澤 友之氏 出発直前インタビュー

心境・準備

Q いよいよ出発ですが、今のお気持ちは?
A

未知の世界で具体的なイメージができないせいか、これから南極での生活が始まるという実感がまだあまりありません。家族と長く離れるという寂しさはありますが、新しい業務に対する不安はなく、精一杯やってこようという意気込みが高まっています。

Q 南極に行かれるということで、ご家族や友達、同僚からどんな言葉がありましたか?
A

友達からは「すごく貴重な機会だ」「友達が南極観測隊になるなんて想像もしなかった」と、同僚や先輩からは「とにかく楽しめ」「体には気を付けて」「業務をしっかり果たしてこい」と、家族からは「2年間の訓練期間で心の準備はできたので、楽しんできて」と言われました。

Q 出発前の準備段階で一番大変だったことは何でしょうか?
A

8月末に長女が産まれたことでしょうか。大変でしたが無事に産まれるところを見届けることできて良かったと思っています。

Q 南極にはどのようなものを持って行きますか?
A

個人で準備したものとしては、シュガーレスタブレットでしょうか。調理隊員がお菓子を準備しているのですが、その中には入っていないと聞いて、意外と欲しくなるかもと考えました。業務や生活で必要なもの以外としては、スノーボードの板とブーツ。それからドラムのスティックを積みました。息子がドラム教室に通っていて、練習の仕方を教えてくれるそうです。

Q 成田出発後、オーストラリアから「しらせ」に乗船して南極に向かうわけですが、しらせでの航海で楽しみなことや不安はありますか?
A

船酔いは我慢していれば数日で慣れると聞いているので、どうなるか楽しみです。また、海洋観測の見学やお手伝いができるようなので、積極的に参加していきたいと考えています。

南極での仕事・生活について

Q 南極ではどのようなお仕事をするのですか?
A

例年同様、多目的衛星データ受信システムと大型パラボラアンテナの運用・保守です。週一回程度、「れいめい」という衛星のデータを受信し、年に数回VLBI観測という国際超長基線測量時のアンテナ運用を行います。

Q プライベートでやってみたいことは?
A

さまざまな大自然の景色や過酷な自然環境の中での作業など、日本では経験できないことをひとつでも多く体験したいと思います。

抱負・決意

Q NECネッツエスアイの社員として、どんな面をアピールしたいと思っていますか?
A

当社が越冬隊に参加して二十数年の長い歴史がありますが、その技術や作業のノウハウがしっかりと引き継がれていることでしょうか。引き継ぎの資料や、社内のOBによるバックアップなどにより、どんな問題でも対処できることをお見せできたらいいと思っています。

Q このサイトを見てくれている皆さんに一言!
A

3年前、私はこのサイトを見て南極への夢馳せる一人のNESIC社員でした。今は、間もなく南極へと出発する越冬隊員です。NESICがこんな業務で役に立っているんだということをしっかりとレポートしたいと思います。