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2015年11月
南極越冬隊57次隊 田村芳隆氏 出発直前インタビュー

心境・準備

Q いよいよ出発ですが、15年前と比べて今どのような気持ちですか?
A

今回、2回目ということもあり多少は勝手が分かっているため、前回よりも気持ちに余裕を持って準備をすることが出来ました。
物品の準備の際には、前次隊として越冬中の藤澤隊員と積極的に連絡を取りながら、また、他の隊員にも声をかけて漏れがないかチェックして来たので、準備はばっちりです。準備は万端ですが、不安もあります。2回目なので失敗は絶対に許されません。
今は、責任感と緊張感を持って取り組もうという気持ちが強いです。

Q 前回(第42次隊)、南極観測隊に応募したきっかけを教えてください。
A

前回は「南極に行ってみたい!」という気持ちから応募しました。
また、同期が若くして第34次隊に参加していて、その姿を社内報で見たんです。本当に刺激を受けましたね。同期の姿に刺激を受けたのも応募する一つのきっかけでした。

Q 2回目の参加だからこそ、南極での生活で重要だと思うことはありますか?
A

1つ目は、自分の時間をいかに有効的に使うかということ。
2つ目は、限られた空間、メンバーでいかに楽しく過ごすかということです。
物品を準備する時にも、「皆で余暇の時間を楽しむこと、皆で楽しめるものは何かな」ということを頭に入れながら、準備をしていました。

Q 以前、南極観測隊に参加した社員にインタビューを行った時にラムネ菓子は欠かせないというお話がありました。田村さんは、これだけは欠かせないというものはありますか?
A

大好きなお菓子(棒状の某社製品)があるので、それを大量購入しました。
また、調理担当の隊員にも大好きなお菓子のことは伝えました。
また、大好きな氷菓(某社の特定製品)があります。これは、事前のアンケートにも記載し要望を出しました。準備してくれているのか確認はしていないので、南極に行った時のお楽しみにしています。

Q 今日もご家族の方がいらっしゃっていますが、2回目の南極ということでご家族の反応はいかがでしたか。?
A

家族は快く私の背中を押してくれました。
前回の帰国後、「もう一度南極に行きたい」ということを家族には伝えていたので、妻も子供も理解してくれています。15年前1歳だった娘も高校1年生、出発時にお腹にいた息子も今日は見送りに来てくれています。

南極での仕事・生活について

Q 南極ではどのようなお仕事をするのですか?
A

多目的衛星データ受信システムと大型パラボラアンテナの運用・保守です。
設置から年数も経っているものなので自分の目で見て、知恵を絞って運用・保守を行いたいと思います。

抱負・決意

Q NECネッツエスアイの出身者としてアピールしたい点はありますか?
A

「NECネッツエスアイ出身の隊員は凄いな、面白いな」と技術面、生活面、両方の面で良いインパクトを与えられる隊員になりたいです。

Q このサイトを見てくれている皆さんに一言!
A

南極くらぶ(注1)の時にも伝えていますが「夢は叶うもの」ということです。
ただ夢をみているだけではなく、夢に一歩でも近づけるよう、勉強し、動くことが大事だと思います。
私も「南極にまた行きたい!」という気持ちを持ち続け15年間頑張ってきました。その思いが実を結び、2回目の南極へ行くことが出来ました。夢に向かって進むことは本当に大切なことだと思います。
南極ではドクターもいますが、体調管理、特にケガをしてしまうと、周りの隊員に迷惑をかけてしまいます。体調管理には充分に気をつけ業務を行い、無事に帰ってきたいと思います。

(注1)南極くらぶ:当社が青少年育成支援の一つとして行っている出前授業