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2012年11月
南極越冬隊54次隊 田仲宏至氏 出発直前インタビュー

成田空港の出発式で出発する隊員そろっての記念撮影(中央2列目が田仲氏)

成田空港の出発式で出発する隊員そろっての記念撮影
(中央2列目が田仲氏)


心境・準備

Q いよいよ出発の日になりました。今のお気持ちは?
A

修学旅行前のようなワクワクした気分です。でも家で荷物の準備をしているときは、どうしようもなく寂しくなることもありました。

Q 南極に行かれるということで、ご家族や友達、同僚からどんな言葉がありましたか?
A

観測隊員に決まったとき、家族はさすがにびっくりしていたようですが「健康に気をつけて」とエールを送ってくれました。友達や同僚からは「思う存分楽しんでこい」などと励ましてもらいました。

Q 昨日はどのように過ごされましたか?
A

家族や両親、親戚など総勢13人で食事に行きました。それ以外は荷物の整理をしたぐらいで、いつもどおりの週末を過ごしました。

Q 南極にはどのようなものを持って行きますか?
A

何をどれくらい持っていけばいいのか想像がつかなかったので、持ち物の準備には悩まされましたね。53次隊の吉岡さんからもらった持ち物リストを参考に、なんとか準備を整えました。ウクレレを持っていって究極の“南国”でウクレレを始めてみようと思います。

Q オーストラリアから南極観測船「しらせ」に乗船して南極に向かうわけですが、しらせでの航海で楽しみなことや不安はありますか?
A

不安は船酔いだけです。金曜日の昼食に出るカレー、暴風圏の揺れ、氷山など、すべてが楽しみです。

仕事・生活について

Q 南極ではどのようなお仕事をするか教えてください。
A

多目的衛星データ受信システムと大型パラボラアンテナの運用、メンテナンスです。南極のはるか上空を通過する周回衛星のデータを受信します。

Q プライベートでやってみたいことはありますか?
A

54次隊は観測隊経験者が多いので、彼らの体験談を聞いて可能な限り南極のいろいろな場所へ行ってみたいと思います。野外活動をサポートするフィールドアシスタントの隊員もいるので、アドバイスを受けながら野外旅行にもチャレンジしたいと思います。

抱負・決意

Q NECネッツエスアイの社員として、どんな面をアピールしたいと思っていますか?
A

南極観測隊はさまざまな分野のプロで構成されていますが、ほとんどの分野が一人で任務をおこなうため、全員で協力して円滑に進めなければなりません。越冬が終わった時に「NECネッツエスアイがいてくれて本当に良かった」と思ってもらえたらいいと思います。

Q このサイトを見てくれている皆さんに一言!
A

今年も昭和基地沿岸の海氷は厚く、「しらせ」の接岸が困難な状況が予想されています。ただ、自分も含め54次南極観測隊は万全の準備が出来ており、いかなる困難な状況にも対処できると信じています。皆さまの応援が何よりも力になります。応援よろしくお願いいたします!