NECネッツエスアイが、米国Acme Packetと一次代理店契約を締結

～通信事業者様が進める音声サービスのオールIP化に対し、セッション・ボーダ・コントローラを用いたVoIPソリューションをシステム設計から機器保守までトータルに提供～

2009年7月6日

NECネッツエスアイ株式会社

NECネッツエスアイ株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役執行役員社長：山本　正彦、以下：NECネッツエスアイ）は、このたび、セッション・ボーダ・コントローラ※１（以下：SBC）の世界シェアでトップを誇る米国Acme Packetと、国内および海外における一次代理店契約を締結いたしました。これにより、NECネッツエスアイは通信事業者様が進める音声サービスのオールIP化サポートを強化し、ネットワーク設計、システム構築、機器提供、サポート・サービスまで、SBCを用いたVoIPソリューションをトータルに提供いたします。

現在、多くの通信事業者様では音声サービスのオールIP化を推進しており、その範囲は固定系の電話に止まらず、NGN基盤の整備進展と共にモバイル領域にまで拡がりつつあります。オールIP化により、音声サービスとアプリケーションの連携、今後提供されていくFixed Mobile Convergence※2（FMC）などの次世代サービスを活用できるなど、エンドユーザは複数のサービスを違和感なく統合して利用可能になるなど、様々なメリットがあり、通信事業者様はその実現に向けて注力しています。しかしながら、音声サービスのIP化には、グローバルIPv4アドレスの枯渇問題、セキュリティ問題（不正アクセス・不正侵入による被害、盗聴による被害など）、事業者間の相互接続問題など、様々な課題が残されており、今後これらを解決することが、音声サービスのオールIP化を左右することになります。

SBCは、NGN網を含む通信事業者間の接続、通信事業者網と企業内電話網および既存サービスの接続には欠かせないシステムです。このたび契約を締結したAcme PacketのSBCは、その信頼性の高さが認められ、海外の有力な通信事業者が数多く導入しており、世界のSBCマーケットでシェア50％以上を占めています。

NECネッツエスアイは、通信事業者様の固定通信網やモバイル網の構築・運用、通信システム機器の設計・開発サポート、交換システムソフトの開発、さらには、企業内テレフォニーシステムの構築・運用・保守など、様々な用途や規模の音声システムに関わってきた経験に加え、海外ベンダ製品の取り扱いノウハウや全国に広がるサポートサービス網を活かし、Acme PacketのSBCを使ったVoIPソリューションを提供。通信事業者様が進める電話サービスのオールIP化をサポートしてまいります。なお、同システムを利用したVoIPソリューションは、3年後の2012年までにおよそ30億円の売上を見込んでいます。

本契約の締結にあたり、Acme Packetセールスビジネス担当副社長のDino Di Palma氏は、次のように語っています。「世界のサービスプロバイダや企業は、ますます複雑なネットワークを構築していなければなりません。NECネッツエスアイのような一貫したサービスを提供できるSIerは、このような環境下で要求される機能や能力を実現するうえで非常に重要であり、当社にとっても非常に強力なSIパートナーです。」

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セッション・ボーダ・コントローラの適応領域

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通信事業者様の音声サービスIP化における諸問題を解決するVoIPソリューション

以 上

• SBC(セッション・ボーダー・コントローラー）ソリューション

（※1）
セッション・ボーダ・コントローラ（SBC）
IP電話に利用されるゲートウェイ装置。SIPサーバのセキュリティや呼制御機能など、IP電話におけるファイアウォール的な役割を担う。


（※2）
Fixed Mobile Convergence（FMC）
家の中では携帯電話を固定電話の子機として使えるなど、モバイルと固定網を融合した通信サービスの形態。

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