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中長期的な成長に向けた組織再編について

～NGN構築に向けた体制から、NGNを活用したサービス事業強化を軸とした体制へ～

2010年4月1日

NECネッツエスアイ株式会社

NECネッツエスアイ（本社：東京都品川区、代表者：代表取締役執行役員社長　山本　正彦）は、中長期的な成長に向け、サービス事業強化を軸とした組織再編を本日4月1日付けで実施いたしました。事業本部レベルの再編は、2007年4月に、当時100％子会社であったNECテレネットワークス株式会社を合併して以来、約3年ぶりに実施するものであります。

現在、ICT関連市場では、企業等において、投資平準化やシステム運用負担軽減を実現できるICTサービス利用のニーズが高まっています。一方、ネットワークインフラ分野では、次世代ネットワーク（NGN）整備の進展により高速・高品質な通信環境が実現するとともに、今後はLTE整備本格化により、モバイル分野も含めたネットワークインフラの高度化が加速するものと考えます。このような背景のもと、これらの高度なネットワーク基盤を活用したクラウド型サービスやリッチコンテンツビジネスなどネットワーク利活用サービスの本格化が見込まれ、ネットワーク領域の投資は、サービス型ビジネス強化に向けて大きくシフトしていくものと予想されます。

このような中、NECネッツエスアイでは、サービス事業を中長期的な成長に向けた注力事業と位置付け、事業力強化を図っております。企業顧客向けにおいては、営業、構築、サービス提供まで含めたワンストップ体制をすでに組織化し、ICTシステムのライフサイクルマネジメントまで含めた事業を展開しております。今回、通信事業者や官公庁、社会インフラ事業者向けのネットワーク領域においても、NGN構築を重視した組織体制から、サービス提供基盤整備やサービス運用などのサービス事業強化に向けた体制へと前進させることといたしました。分散していた技術、リソースを集約し、ＮＧＮ構築等で培ったキャリアグレードのミッションクリティカルなSI力や保守力をサービス事業強化に活かしてまいります。併せて、今回の組織再編では、通信インフラ構築事業についても、社会インフラ分野での整備拡大に対応した体制強化を行うとともに、全国でのサービス体制の再整備を行いました。

今回の組織再編により、企業、通信事業者、官公庁、社会インフラ事業者など各市場別に顧客視点での最適なサービス提供を実行できる事業体制となり、サービス･インテグレータとしての成長を図れるものと考えております。

組織変更の概要は以下の通りです。

１.ネットワークサービス事業の強化
～「ネットワークサービス事業本部」を新設～

ネットワークサービス事業の拡大ため、新たにネットワークサービス事業本部を設立しました。キャリアグレードでのSI、保守力強化に向け、ネットワーク事業統括本部を再編し、分散していた技術、リソースを集約しました。さらに、新サービスの企画・立案などのキャリア向けサービス事業を推進する部門として、サービスソリューション推進本部を新設しました。データセンターやネットワークなど、通信事業者等のサービス事業基盤の構築・運用・保守などを行っていくとともに、新しいサービスの共創を図ってまいります。さらに、キャリアグレードのミッション･クリティカルなサービスを他のサービス･プロバイダや一般企業の大規模なシステムにも展開していきます。

２. 社会インフラ構築体制の強化
～「ネットワークインフラ事業本部」を設立～

今後も活発な投資が見込める社会インフラ構築事業の強化のため、ネットワークインフラ事業本部を設立しました。
現在、2011年7月の地上デジタル放送への全面移行を契機とした地域情報ネットワークの構築が活況ですが、このような社会基盤においては、今後も無線のデジタル化による住民の安心･安全のための消防、防災システムなどさらなるインフラ投資の拡大が見込まれます。このような市場変化に対応し、社会インフラ構築の需要を確実につかむため、同事業分野のリソースを集約し、全国プロジェクトマネジメントの強化など事業の効率化と品質の強化を図ってまいります。また、今後は通信工事事業については、社会インフラ分野での成長が中心となることから、本事業本部に統合し、サービス事業における他社にない当社のコア技術としての施工力を強化してまいります。

３. 全国サービス体制の強化
～首都圏以外の地域サービス機能を統合～

全国におけるサービス事業の一層の強化を図るため、地域拠点のサービス機能を統合しました。サービス事業への注力を進める中で、従来は、首都圏以外の地域拠点の保守体制は部門ごとに構築されており、その結果、地域拠点のサービス事業比率は全社平均を下回っておりました。今回、地域サービス事業の拡大のため、全国10拠点の支社・支店に、11の地域サービスセンターを設立し、地域保守事業に関わる要員を集約しました。これに合わせ、地域事業本部直下に　地域サービス事業を統括するグループを新設し、人材育成や品質管理など各地域の保守サービス事業を横串で支援します。これにより、保守サービス事業の効率化と機能的な人材の活用をはかり、地域サービス事業の拡大を図ってまいります。

NECネッツエスアイでは、今回再編した新たな事業体制のもと、事業拡大に向けて取り組んでまいります。