私が大きな転機を迎えたのは、入社5年目です。入社以来働き方改革に関する新ソリューションの企画・開発や社内の展開活動に携わってきましたが、5年目にオフィス空間の領域を中心にお客様の働き方改革を支援する業務に従事することになりました。業務が変わったことで対社内の仕事から、お客様と直接向き合う立場へと大きく変わりました。
それまで新しいサービスの立ち上げに向けて社内の様々な部門と連携しながら取り組んだ経験や人脈は大きな財産となりましたが、一方でお客様と直接関わる機会が少ないため、コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルが不足しているのではないかという不安が大きくなっていきました。そうした悩みを年に一度のキャリア面談の場で上司に相談。壁を打ち破るために新しいことに挑戦したいと伝えたのです。上司は私のこの思いを受け止め、次の異動の機会に現在の業務に就くことになりました。
最初はオフィスに関する知識や実績もなく、一からお客様との関係を築くことにも苦労しましたが、様々なプロジェクト経験を経て、コミュニケーションスキルも磨かれてきました。今ではお客様や社内のメンバーとの信頼関係もできてきました。成長の実感は、仕事へのやりがいにつながっています。

現在の業務では主に金融業界のお客様のオフィス移転・リニューアルプロジェクトに参画し、オフィスのレイアウト設計やプロジェクトマネジメントなどを行っています。特にオフィス移転はお客様にとって十数年に一度の重要なプロジェクトです。大変なこともありますが、お客様やプロジェクトメンバーと一体となってプロジェクトを進める過程やオフィスが完成した際はやりがいや達成感を感じます。
また、新規案件の提案活動も私たちの重要な仕事です。DX化の流れによってオフィスの課題解決にはICTの活用が不可欠になった今、当社の強みであるオフィス空間とDXを組み合わせた提案にも注力しています。
その一方で、当社の本社移転プロジェクトにも参加しています。このプロジェクトでは、私はいつもの仕事とは逆に「発注者側」の総務部の立場として関わっています。経営陣から現場の社員まで様々なレイヤーの社員の要望をヒアリングし、関係各所と調整しながらプロジェクトを進める経験により、普段私が接しているお客様が抱える課題やどんな所で苦労をされているかを知ることができました。この経験は今後の仕事においても大いに活きてくることでしょう。
また、本社移転プロジェクトは若手メンバーも参画しており、次代の当社を支える人材育成のプロジェクトとも位置づけられています。光栄なことに私はその若手メンバーの1人に選ばれました。自社の働き方改革を設計し推進していくことは、私の未来に向けて、確かなステップアップにつながると感じています。

就職活動で私は漠然とIT業界を志望していました。その中で当社に入社したのは、事業領域の広さに加えて、時代に先駆けて働き方改革に取り組んでいるところに惹かれたからです。学生の皆さんがイメージするSEの仕事とは少し異なるかもしれませんが、当社ではDX等の最新技術を取り入れながら「最先端」の働き方にチャレンジしています。自社実践で得られた技術力を駆使してお客様の課題を解決できることはSEとしてのやりがいであり、入社前に抱いていたお客様や社会に貢献ができているという実感があります。資格についても情報処理技術者やPMP等に加え、ファシリティマネジャー資格も取得し、自身のスキルアップに努めています。
今後についてですが、当面は現在の業務に集中し、働き方改革に関わるオフィスやICTの知見を身につけつつ、お客様への提案・コンサルティング力を高めていくことが目標です。その結果として当社の成長に貢献できたら嬉しく思います。またいずれ結婚や出産といったライフイベントを迎えることになっても、仕事と両立させてきたいと考えています。周囲には子育てしながら仕事を続けている先輩が多くおり、私の職場はそれが当たり前の環境になってきています。時代の変化とともに働き方が大きく変わってきていますが、これからも働き方改革を推進する立場としてさらにキャリアを積み貢献していきたいと考えています。