S.N. 2013年入社/新卒入社

社会・環境ソリューション事業本部 
首都圏システム事業部 
交通システム部

学生時代は航空宇宙工学について学び、一時は整備士の道を志したこともあるほど航空機が大好きだった。「海底から宇宙まで」というキャッチコピーのワードに惹かれ、航空関連システムの設計・施工に携わりたいとNECネッツエスアイへの入社を決める。

学生時代は航空宇宙工学について学び、一時は整備士の道を志したこともあるほど航空機が大好きだった。「海底から宇宙まで」というキャッチコピーの「宇宙」というワードに惹かれ、航空関連システムの設計・施工に携わりたいとNECネッツエスアイへの入社を決める。

職種について

【施設・建設エンジニア】施工現場における責任者として、安全や施工品質、納期、コストなどをトータルに管理する。また、クライアントへの窓口として、様々な折衝、調整も担う。

Career Summary

キャリアサマリー

  • 1~8年目

    SEとして航空無線システム等に携わる

    入社時の航空関連システムに携わりたいとの思いがかない、海外空港向けの航空無線システムの設計・開発・試験調整、国内防衛事業の航空無線システムの設計・開発・試験調整に携わる。

  • 9年目~現在

    施設・建設エンジニアとして
    国際空港の安全を支える

    業務内容が大幅に変わり、空港で旅客機に駐機位置を指示するVDGS(駐機位置指示灯)の設計から施工・調整まで一貫して携わる。現在は成田空港のVDGS更新プロジェクトに従事。

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ジャケットから作業着へ、
想定外だった異動

入社して8年間、航空無線システムの設計から導入までトータルに携わりました。自ら希望して就いた業務であり、航空機そのものが大好きだったこともあって、満足度は非常に高かったです。それだけに9年目を前にまったく違う業務への異動を打診された際は、想定外すぎてただ驚くばかりでした。
新しい仕事は、VDGS(Visual Docking Guidance System=駐機位置指示灯)の設計・施工・現地調整。VDGSとはレーザーにより航空機を補足して所定停止位置まで自動で誘導する装置で、空港での作業の省力化に大きく貢献するものとして国際空港を中心に導入が進んでいます。皆さんも係員が手旗で航空機を誘導する様子を見たことがあると思いますが、あの作業を代わりに担うのがVDGSです。
それまでSEとして過ごしてきましたが、新しい仕事ではジャケットを作業着に替え、ヘルメットも被り、デスクの代わりに空港での作業が中心になります。しかも夜間作業も少なくありません。“なぜ自分が”という戸惑いはありましたが、大好きな航空機の近くで仕事ができるという思いで、異動を決断しました。

業務内容は変わっても
守るべき本質は変わらない

私がこのプロジェクトにアサインされたのは、成田空港での既存のVDGSの更新作業という大型の案件を受注したことに伴い、新たなリソースが必要になったためと聞きました。また、これまで業務を担ってきた施設・建設エンジニアが高齢化し、その技術継承も私の役目となりました。
とはいえ、SEの仕事とはまったく異なる業務です。9年目にしてゼロからのリスタートと言ってもよく、最初は手探りで目の前の仕事をこなすだけで精一杯。作業で使う材料・工具の名前すら初めて耳にするものばかりでした。業務の内容としては施工要領書や施工図を作成し、実際に空港で作業員に指示を出しながらVDGSの更新を進めていくことになります。過去の資料を参考にしつつ、わからないことがあればそのつど先輩に質問して、一つずつ知識を蓄えていくしかありませんでした。このスタイルは現在も変わっていません。
ただ、実際に業務に取り組む中で感じたのは、基本的な流れはSEと変わらないということでした。システムを開発するに際しても手順書は必要ですし、どんなリソースを使って、どれだけの期間内に作業を進めなくてはならないという基本は同じです。対象がシステムからVDGSへと変わっただけで、本質的な流れに変わりはないと感じています。その意味でSE時代の経験が無になったということはまったくなくて、むしろ今の仕事にも十分に活かされているという実感があります。

航空機と空港の
安全を支える誇り

VDGSを空港の所定の位置に設置したら、調整作業も私自身が行います。その後、本番の運用を迎え、最初に着陸してくる航空機を迎えることになります。あの巨大な機体が私の設置したVDGSの指示に従ってゆっくりと走り、目の前で停止位置にぴたりと停まる瞬間は、大きな安堵感と達成感で胸がいっぱいになります。
私の仕事は非常にニッチなものですが、間違いなく空港と航空機の安全を支えることに貢献しています。その実感は、この仕事ならではの喜びでしょう。一般の人は絶対に立ち入ることのできない駐機場へ足を運んで航空機を間近で見られるのも喜びですし、自分が1人のユーザーとしてVDGSを目にしたときも誇らしい気持ちになります。

新しい自分に出会えたのは
想定外の挑戦だったから

NECネッツエスアイの「海底から宇宙まで」というキャッチコピーは当社の事業の幅広さを表現したものですが、私の仕事はまさにその象徴でしょう。ヘルメットを被り、フルハーネスを身につけて深夜の駐機場に立ってると、当社の事業の広がりをリアルに実感します。
SE時代には、フィリピンの空港における航空無線システムの調整作業に携わり、現地で開港日に立ち会うこともできました。今はVDGSを通じて引き続き航空関連の仕事に携わっています。業務内容は変わっても一貫して大好きな航空機の近くで仕事ができているのは、NECネッツエスアイならではの魅力だと感じます。
異動を打診された際は戸惑いの方が大きかったのは事実であり、実際、まるで転職したかのように違う業務に携わっています。自分では想像もしなかった道を歩むことになったのも、会社が異動という形でその道を示してくれたからです。新しい挑戦を投じて自分の新しい可能性に出会えたことを、嬉しく思っています。

Oneday Schedule

ある1日のスケジュール

  • 8:30

    出社、メールチェック、To Do整理

  • 9:00

    作業員との作業前打ち合わせ

  • 9:30

    現場作業

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    現場作業

  • 17:00

    施工書類・図面/図書作成

  • 18:00

    翌日の作業準備・整理

  • 18:30

    帰宅

私が実践するニューノーマル

空港では紙一枚が風に飛ばされただけでも大事故につながりかねません。図面・書類等をタブレットで撮影することで紙媒体を持ち歩かずに済むようになり、身軽に作業できるようになりました。Web会議が一般的になって移動時間等が短縮できるのも大きなメリットです。