2010年6月16日

51次隊夏作業レポート(プロローグ編)

E-mail:Kinjo Yoshinao

場所:昭和基地

第51次南極越冬隊員として昭和基地で観測活動を行っている金城氏より夏作業についてのレポートが送られてきました。
南極では夏の期間がとても短く、その間に沢山の野外作業を行うことになります。
金城氏はそんな忙しい中、南極での生活をとても詳しく伝えてくれました。
今後、このレポートを何回かに分けてお知らせしていきたいと思います!

51次隊 金城氏からのメール

51次隊は、2009年11月24日に成田空港から出国し、11月29日にオーストラリアのFremantle港を出港、12月18日に昭和基地入りしました。

夏作業とは昭和基地入りしてから2010年2月1日の越冬交代までの間に行う、生活や観測に必要な食料・燃料など物資の輸送・補給、観測設備の設置、建物の建設・修繕など基地の維持管理や、不要になった建物の解体、持ち帰り品(観測データや廃棄物)のしらせへの搬入などのことです。

私の夏作業のひとつに、地球観測衛星受信用設備の更新、及び新設作業がありました。立ち上げ時に故障や設定の見直しなどがあったものの、無事に運用を開始することができました。隊員皆の協力あってのことです。感謝です。

多目的アンテナ設備の保守、及びINDEX(れいめい)衛星の受信も大きな問題もなく順調に行っております。手順や障害履歴等が歴代OB から脈々と受け継がれてきたおかげだと、こちらも感謝の念に堪えません。

また、夏期間中は他部門の支援として、建物解体、生コンプラント、インテル設備保守、VLBI観測、40m デルタアンテナ(昭和で一番高い構造物)建設などを行いました。特に解体、生コンは日本では味わえない貴重な経験でした。

生活面においても、海洋生物サンプル採取、年末イベント…など、昭和の夏ライフを楽しみました。他にも日本では経験できない自然…まだ数カ月の南極生活ですが、南極に来れてよかったと思うことばかりです。

簡単ではありますが以下に夏期間中の仕事や生活について紹介します。

■夏期間中の日課

 06:30 起床
 06:45 朝食
 07:45 体操、朝礼、安全確認
 08:00 作業開始
 12:00 昼食
 13:00 作業開始
 15:00 休憩(中間食)
 15:15 作業再開
 17:00 休憩
 17:15 作業再開
 19:00 作業終了 夕食、入浴開始
 19:45 全体ミーティング
 20:00 翌日の作業打合せ
 22:00 入浴終了
 23:00 消灯

合宿みたいなイメージです。もちろん必要に応じて残業もします。なにせ南極の夏は白夜なので日没がありません。エンドレスで仕事は出来ます…が、体調管理も仕事なので残業は適度にやっていました。


作業前のラジオ体操の様子

朝礼・安全確認の様子

以上、金城さんからのレポートでした。
昭和基地に到着して早々、慣れる暇もなく作業に追われているようですが、仕事面・生活面とも充実して元気にやっているようですね。

次回は、金城さんが昭和基地で実際にどんな仕事を行っているのかについてのレポートをお届けします。お楽しみに!