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2011年4月
大型アンテナ
report:Takahira Shinobu
場所:昭和基地
52次越冬隊員として、多目的アンテナの保守、観測支援活動を行っている高平氏より、4月、5月のレポートが送られてきましたので、今月は4月のレポートを紹介します。
高平氏レポート
私が担当している大型アンテナを紹介します。このアンテナは、直径11mのパラボラアンテナで、毎日南極上空を通過する衛星からデータを受信しています。受信したデータは、国立極地研究所の様々な研究に使われています。日々の運用・正常確認、月間点検、年次保守が、私の業務です。月間点検では、グリスやオイルの状態を確認したり、室温管理、データのバックアップなどを行います。ブリザード後に雪が吹き込んでいないかの確認も忘れてはいけません。
このアンテナは、30次隊での建設なので20年以上動いていることになります。過去の隊員が、アンテナを整備し、綿々と引き継いできたように、52次隊でも整備をしています。
アンテナの前で
アンテナ整備中
20年以上もの間、アンテナが正常に動きデータが日々受信できていているのは、歴代の越冬隊員や現在、保守を行っている高平さんのおかげなのですね。
来月は5月のレポートを紹介します。お楽しみに!
(「越冬隊の今」東京編集チーム)