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2015年4月
ブリザード5回、レスキュー訓練、ルート工作訓練

Report:Tomoyuki Fujisawa

場所:昭和基地

第56次隊の藤澤 友之氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

藤澤氏レポート

ブリザード5回

1日、9日、16日、21日、26日と5回もブリザードと呼ばれる強い吹雪がやってきました。その度に担当する衛星受信棟は雪に埋もれスコップによる除雪を行いました。
昭和基地では建物によって雪の付き方が違いますが、私の建物は雪の付き方がひどい方で、時には他の隊員が手伝いにやってきてくれることもあります。今月は除雪ばかりのひと月でした。

ブリザード後の衛星受信棟の様子。
建物の形も判りません。


ブリザード後の衛星受信棟の様子。建物の形も判りません。

除雪後。ここまでやるのに他の隊員に手伝って貰っても
2、3日は掛かります。


除雪後。ここまでやるのに他の隊員に手伝って貰っても2、3日は掛かります。

レスキュー訓練

緊急時に医療隊員を補佐する医療担当による救急訓練がありました。
人工呼吸やAEDの使い方、包帯の巻き方などなど昭和基地の環境に合わせた内容で事故が起きたら各隊員はどのように動けばいいかといったレクチャーがありました。

けが人役で救急ソリにのせられたところ。ブルーシートの下は毛布で包まれています。

けが人役で救急ソリにのせられたところ。
ブルーシートの下は毛布で包まれています。


ルート工作訓練

海氷上の移動ルートを作るルート工作の訓練がありました。
海氷や大陸の上は氷の薄いところ、氷の割れ目など危険がいっぱいなので安全に移動できるルートにルート旗という旗を立てて同じルートだけを移動するようにします。
今回はそのルートを作るルート工作の訓練に参加しました。
車体重量の軽いスノーモービルが先行し、氷に穴を掘り厚さを測って安全が確認できたら後続の雪上車が後を追います。
訓練では基地に近い毎年使うルートの確認を行ってきました。

重量の軽いスノーモービルが先行して氷の厚さを測った後に雪上車が進みます。

重量の軽いスノーモービルが先行して
氷の厚さを測った後に雪上車が進みます。