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2018年11月
南極越冬隊60次隊 内海雄介氏 出発直前インタビュー

心境・準備

Q 南極観測隊員に応募したのは。
A

学生の時、入社前にいろいろな事業をやっているという中に、宇宙や海底ケーブル、南極に人を出しているなどを知り、いつか経験してみたいと思いました。入社後は目の前の業務に日々取り組んでおり、常に南極が頭にあったわけではなかったのですが、ちょうど仕事の節目のタイミングで南極の公募がありました。過去の隊員の年齢から考えると、やや若かったし、無線とかアンテナを担当したわけではなかったのですが、保守事業の経験や入社してから一陸特(第一級陸上特殊無線技士)を取るなど要件はクリアしていたこともあり、複数名同時募集だったこともあるのか、幸いにして選ばれました。

Q 家族・同僚からどのような言葉をかけられましたか?
A

家族からは、「長い人生の中の1年ちょっと、自分のやりたいことをやればいいんじゃない、応援している」と言われました。

南極での仕事・生活について

Q 南極ではどのようなお仕事をするのですか?
A

アンテナやレドームの維持管理を含む多目的衛星データ受信システムの運用・維持・管理です。(60次隊では、年間10回VLBI(超長基線電波干渉法、注1)観測を実施予定)

LSバンド、Xバンドアンテナという地球観測衛星用の小さいアンテナ2個のメンテナンスも担当します。観測系の先生のお手伝いなどもこれまでの隊員と同様に取り組みます。多目的アンテナの担当隊員だが、マルチで活躍することも期待されていると聞いています。いろいろな仕事をお手伝いすることが面白いところであると期待しています。

(注1)VLBI(Very Long Baseline Interferometry)
数十億光年の彼方にある電波星からの電波を、地球上の複数地点で受信しその到達時刻の差から各地点間の距離を割り出す。

Q 南極でやってみたいことは?
A

写個人的にはいつかはオーロラを見てみたいと思っていました。人が立ち入っていない、ありのままの自然を見てみたいです。

ドローンを使った空撮映像は最近の方が既に実行されているので、360度撮影できるカメラを持って行き、南極に行ってどこかを歩くというようなVR映像を撮ってきたいと思っています。そういう映像を南極くらぶ(注2)で活用できれば。

(注2)南極くらぶ:当社が青少年育成支援の一つとして行っている出前授業

抱負・決意

Q いよいよ南極に向かうわけですが、抱負は?
A

全員が成功して初めて成功と言えると思うので、自分一人のオペレーションを完遂するだけでなく、観測隊員全員の仕事をどう完成させるかを目標に協力して頑張りたいです。

Q 最後に、このサイトを見てくれている皆さんに一言。
A

今までにないことをやっていきたいので期待してください。