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2006年11月
48次南極地域観測隊出発

written by Akemi Nakanomori
photo by Akemi Nakanomori

場所:成田空港

出発式の模様

出発式の模様


19時から第二ターミナル4階特別待合室で、48次の隊員、ご家族、関係者が集まり出発式が行なわれました。

まず国立極地研究所の藤井所長より「48次隊は南極観測50周年の節目の観測隊。すばらし1ページを切開いてほしい。“魂のこもった人生は、そうたやすく滅びることなない”元気で楽しく過ごしてきてください。」とご挨拶がありました。
続いて文部科学省の近藤課長より「50周年という記念の年。隊員の皆さんが一致団結して大きな成果をあげてきてほしい。ご家族の皆さんのサポートをお願いしたい。」との励ましがありました。
最後に48次隊の宮岡隊長から「50年前の11月、全く未知の南極へ不安と期待を胸に旅立った1次観測隊の熱い情熱と高い志をしっかりと受け継いで、日本の南極観測のナショナルチームとして全員力を合わせて着実にそして安全に観測、設営計画を果たしてまいります」と決意をこめたご挨拶がありました。

成田空港のロビーでインタビューをして、しばしの別れを惜しんでいましたが、菅原さんのご家族はとても明るく菅原さんを見送っていました。4才の次男君が、どうもお父さんの様子がおかしいぞと感じたのか出国ゲートに向かう菅原さんの足をつかんで放さなかったのが印象的でした。しばらくは、べそをかいているかもしれませんね・・・・
南極観測活動は日本のナショナルチームとしての任務を背負い旅立ちましたが、そのバックヤードには国の機関、ご家族、会社の関係者などたくさんの人の力がそれを支えているということが、しっかりと伝わってきたお見送りでした。

菅原さん、病気、怪我には十分気をつけて任務遂行に邁進してください!

最後に国立極地研究所の藤井所長のお言葉をお借りして。
「魂のこもった人生は、そうたやすく滅びることはない」

以上、取材は中ノ森でした。