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企業向けAIエージェント導入支援プロジェクト「AI Agent Readyプロジェクト」
概要
生成AIが台頭し、ビジネスシーンにおいてもAIの活用が浸透しているなか、業務システムやSaaSと連携し自ら判断・実行するAIエージェントへの期待が高まっています。しかしながら、AIエージェントを安全・安心に運用するためには、ネットワークやセキュリティ、コンピューティングなど、包括的なインフラの設計と構築が必要不可欠であり、それらが企業における導入のハードルになっています。
「AI Agent Readyプロジェクト」は、NECネッツエスアイが提供する、AIエージェントの企業導入を推進するための包括的なプロジェクトです。本プロジェクトは、AIエージェントがビジネスに与える変革の可能性を最大限に引き出し、企業の皆様が安全かつ効率的にAIエージェントを活用できるよう支援します。
生成AIの次へ。AIエージェントが拓く、ビジネスの新時代
AIエージェントは、単なるツールを超え、自ら状況を判断し、タスクを最後まで実行する自律的な存在です。グローバル市場では既にAIエージェントの導入が進み、働き方に大きな変化をもたらしています。AIエージェントが常時稼働し、業務プロセスの中核を担うことで、人々はより高度な判断や創造的な業務に集中できるようになります。この変革の波は、日本企業にも確実に訪れるでしょう。
AIエージェント導入における3つの障壁
しかし、AIエージェントの本格導入と安全な運用には、乗り越えるべき課題が存在します。
AIエージェントを本格導入するには、既存のインフラでは不十分であると私たちは考えます。
包括的な設計と構築が不可欠であり、その中でも私たちは3つのキーワードに注目し、AIエージェント導入に向けて企業の障壁となりうる課題を定義しました。
ネットワーク
AIエージェントの多用は、トラフィックの増大、通信の安定性、低遅延性への要求を加速させます。既存のインフラでは対応しきれない可能性があります。
セキュリティ
すべてのシステムが連携することで、セキュリティリスクは増大します。悪意を持ったAIエージェントの脅威、ランサムウェア等の大規模攻撃への対策は喫緊の課題です。
運用(ルール・標準化)
AIエージェント間の連携を円滑に進めるには、共通の接続ルールやインターフェースの標準化が不可欠です。
「AI Agent Readyプロジェクト」とは
本プロジェクトは、「AIエージェントを利用するための最適な環境を検証し、いち早く日本市場へ投入する」ことを目的としています。
プロジェクトの推進モデル
- 自社実践(Self-Practice)
まず、NECネッツエスアイの実際の業務環境(日本橋イノベーションベース)でAIエージェントを稼働させ、実践知を蓄積します。 - 共創(Co-creation)
自社実践で得られた成果をお客様やパートナーと共有・検証するだけでなく、AIエージェントのプレイヤーや導入を検討する企業が集い、知見を交換し、新たなアイデアを創出するコミュニティ形成を積極的に推進します。NECネッツエスアイがそのハブとなり、集合知を形成しながら、業界全体の発展と最適解の探求を加速させます。 - 最適解の確立(Establishing the Optimal Solution)
集積された知見に基づき、日本市場の企業が安心して導入できる「再現可能なモデル」を創り上げます。
課題解決のための3つの技術的アプローチ
NECネッツエスアイは、「AI Agent Readyプロジェクト」を通じて3つの技術的アプローチから実証を行い、AIエージェント導入の障害となる課題解決を目指します。
ネットワーク
VTON(注1★)を活用し、AIエージェントに特化した、高速・低遅延で拡張性の高いセキュアな仮想閉域ネットワークを設計・実装し、運用モデルを検証します。
セキュリティ
AIを活用したふるまい分析や脅威検知により、異常や不正な挙動を示すAIエージェントを自動検知し、隔離・遮断まで一貫対応する仕組みを構築、実運用での有効性を確認します。
運用(ルール・標準化)
当社も参画しているAGNTCY(注2★)と連携し、AIエージェントが世界とつながるための共通言語とルール(相互運用のプロトコルやガイドラインなど)を検討・適用を進めます。
注1:VTON
Virtual Trusted Overlay Network。NECネッツエスアイが提唱するシンプルな構成でセキュアかつ高速な通信を実現する、ネットワークセキュリティの新しいコンセプト。
注2:AGNTCY
AGNTCYは、Outshift by Ciscoの構想である「Internet of Agents(注3★)」から発足し、Linux Foundation(注4★)へ寄贈されたプロジェクト。
注3:Internet of Agents
AIエージェント間のコラボレーションが可能で、オープンかつ相互運用ができるインターネット環境の構想。
注4:Linux Foundation
The Linux Foundationは、資金援助、知的資源、インフラ、サービス、イベント、トレーニングなどを通じ、オープンソース コミュニティへの比類ない支援を提供しているコンソーシアム。
日本橋イノベーションベースで実施する実証イメージ
シスコシステムズとの強力なパートナーシップ
NECネッツエスアイは、グローバルリーダーであるシスコシステムズと強力なパートナーシップを締結し、本プロジェクトを推進します。Cisco AI PODs(注5★)をはじめとする最先端のAI関連製品群を活用したAIエージェント環境の構築・実証を行い、企業が安心してAIエージェントを導入できる最適なインフラモデルを検証し、いち早く日本市場へ投入していきます。この連携は、世界的に見ても先進的な取り組みであり、日本企業が世界のAIイノベーションを牽引する一助となることを目指します。
注5:Cisco AI PODs
シスコが提供する、AI/MLワークロード向けに最適化されたコンバージドインフラストラクチャソリューション。
「AI Agent Readyプロジェクト」が提供する3つの価値
本プロジェクトを通じて、以下の3つの価値を企業の皆様に提供します。
実践知に基づく最適解
(Proven Solution)
自社実践でリスクを検証済みのため、信頼できる導入アプローチを提供します。
再現可能なインフラモデル
(Reproducible Model)
標準化され、セキュリティが確保された、安心して使えるAIインフラを構築します。
共創によるエコシステム
(Co-creation Ecosystem)
お客様やパートナーと共に、市場の変化に合わせて進化し続ける未来を創造します。
今後の展開
「AI Agent Readyプロジェクト」の最新情報は、随時こちらのページで更新していく予定です。
2026年春、AIエージェントの共創の場がオープンします
見て、触れて、実証できる。
2026年春、NECネッツエスアイの日本橋イノベーションベースにて、AIエージェントの稼働状況をライブで見学・実証できるショーケースがオープンします。ぜひご来場いただき、AIエージェントが拓く未来を体感してください。
見学募集に関する情報や最新のお知らせはこちらのページや、「日本橋イノベーションベース」サイトにてご案内します。
関連サイト
※VTON\Virtual Trusted Overlay Network はNECネッツエスアイの登録商標です。
※記載されている会社名、サービス名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
