2010年8月

51次隊夏作業レポート(作業内容編:2)

E-mail:Kinjo Yoshinao

場所:昭和基地

今回は、昭和基地で多目的アンテナ隊員として観測活動を行っている金城氏より送られてきたレポートの中から、老朽化した建物の解体作業と、基礎工事の紹介をします。

51次隊 金城氏からのメール

  1. 解体

    長期間にわたり活躍した建物も老朽化などにより役目を果たすと、次の建設計画の為に解体されます。51 次では第一廃棄物保管庫(通称:一廃)、仮作業棟の2つを解体しました。最初は「内部に雪が吹き込み氷でガチガチ、これってどうするの?」と思いましたが、土木・建築隊員の指揮のもと跡形もなく解体されました。私も電動カッター、バールなどで武装し支援しました。


老朽化した建物の解体【Before】

老朽化した建物の解体【After】
  1. 生コンクリートプラント

    建物の基礎などには昭和基地でもコンクリートが使われます。重機で砂利を集め、スコップでバケツに入れ、ミキサでセメントと混ぜます。完成したらホッパーに入れて現場まで運びドバァ~と流して使います。

    練り具合は、例年は医療隊員が調整します。薬剤の調合と生コンの材料比率…調合するという作業が似ているらしいです。今回はミッションの都合で51 次の医療隊員が昭和基地に不在となる期間があったので、違う部門の隊員が調整しました。日本ではIT の仕事に従事しており、土木・建築の工事どころか釘なら数本打ったことがあるよ…という方でしたが、日本での準備期間中に訓練を受け、質のよいコンクリを提供し続け、土木・建築隊員から信頼されすっかりベテランのようでした。

    私はスコップ当番、玉掛け、重機操作などで支援しました。箸よりも重たいものは持ったことがなかったので筋肉痛になりましたが、仲間と流す心地よい汗…南極でも体を動かせば汗は出ます。とても良い経験になりました。


基礎工事:(1)コンクリに使う砂利集め

基礎工事:(2)ミキサにセメント投入

基礎工事:(3)周辺の岩盤を砕く

基礎工事:(4)コンクリを左から右へならす

以上、金城氏からのレポートでした。
氷でがちがちになった建物の場所が、まるで何も無かったかのような綺麗な更地になっていたのに驚かされます。金城氏も初めての経験と言うわりにはベテランのようですね。

次回はインテル設備保守などの夏作業レポートを掲載する予定です。お楽しみに!