2017年1月

第57次隊 田村氏からの現地レポート

Report:Yoshitaka Tamura

場所:昭和基地

第57次隊の田村 芳隆氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

田村氏レポート

♦ 正月

大晦日の12月31日には年越しそばを食べ、外階段に吊るされた特製の鐘を交代でつき新年を迎えました。 元日には豪華なおせち料理が食卓に並びました。


除夜の鐘
調理隊員により用意された年越しそば
調理隊員により用意されたおせち料理

♦ 引継ぎ

第58次隊の到着後は、観測物資や食料等の受け入れや建築作業、 各部門での引継ぎ作業が行われ、30名だけの生活だった基地内が賑やかになります。
私と柴田隊員もお互いの時間を調整しながら2月1日の越冬交代へ向けて順次引継ぎを行っています。 私達が担当する設備は基地内だけでなく、ここ東オングル島の隣にある西オングル島にも設備があるため、 3日から4日にかけて点検に行ってきました。
越冬期間中には設備不具合の発生等はあったものの、復旧できないという大きな不具合もなく 1年間多目的衛星データ受信システムの維持管理を行ってきました。 2月1日には問題なく柴田隊員に受け渡せるよう残す僅かな時間もしっかりと管理していきたいと思います。


西オングル島にある設備を点検する柴田隊員

衛星受信棟内設備の引継ぎ

♦ 越冬生活を終えるにあたって

1年間の私のレポートにお付き合いいただきありがとうございました。
15年ぶり2度目の南極で1年間を送ってきたわけですが、インターネットが利用できたり電話等の通信費が安くなったりと 生活環境は格段と良くなっていると思いますが、澄んだ空気、満点の星空、ダイナミックかつ繊細なオーロラ、 大きな氷山など自然の雄大さや猛烈に吹き荒れるブリザードなどの自然の厳しさは変わっていませんでした。
また、15年前と隊員は違うわけですが、プロの集まりでありできて当たり前なのでしょうが、 他の隊員の仕事ぶりには前回同様に刺激を受け、大変勉強になったことは間違いありません。
こうした経験を2度もできたことは、皆さんのご支援、そして家族の大きな理解あってこそだと思います。
来月にはここ南極昭和基地を後にして帰路につきますが、この貴重な経験を今後の公私の活動に活かしたいと思いますので、 今後とも変わらぬご指導をいただけますようお願いいたします。
簡単ではありますが、感謝の気持ちを込め最後のご挨拶とさせていただきます。

2017年1月18日

第57次日本南極地域観測隊  多目的衛星データ受信システム担当
  田村 芳隆