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2016年11月
野外活動、生物
Report:Yoshitaka Tamura
場所:昭和基地
第57次隊の田村 芳隆氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
田村氏レポート
日本では秋も終わり、冬の始まりを感じる毎日になってきたのではないでしょうか。
こちら昭和基地は、ここ数日間気温も-10℃を下回ることもなく、11月21日から太陽が沈まず夜半も暗くならない白夜期に入り夏の季節になりました
野外活動
日照時間も日に日に長くなり、海氷の状態にもよりますが、スノーモービルや雪上車を使用しての野外活動が活発になってきます。10月には燃料ドラム缶の移送作業のため雪上車でドラム缶を積んだ橇(そり)を牽引し、南極大陸へ上陸してきました。
ここ昭和基地がある島とは違い、一面真っ白の世界が広がり、空の青色、そして雪上車の橙色のコントラストがとても印象に残っています。
生物
南極の生物で真っ先に思い浮かぶのは、ペンギンやアザラシではないでしょうか。
この時期になると昭和基地周辺でも見ることができます。アデリーペンギンは比較的良く見られますが、皇帝ペンギンは珍しく、10月末にここ昭和基地にやってきました。
皇帝ペンギンはどっしりと構えた姿に風格があり、アデリーペンギンは対照的にちょこちょこと歩く姿は愛嬌があり、どちらも私達の気持ちを和ませてくれます。
昭和基地を訪れた皇帝ペンギン
昭和基地を訪れたアデリーペンギン
昭和基地周辺の海氷上のウェッデルアザラシ
みなさん、いかがでしたでしょうか。早いもので昨年の12月初旬に日本を出発してから1年が経とうとしています。
先日、南極観測船しらせが日本を出航し、11月末には第58次観測隊が出発します。私の後任者である58次隊柴田隊員との再会を今から楽しみにしています。
お互い元気な顔で再会し、しっかりと引継ぎができるように怪我等なく準備を進めていきたいと思います。
次回は、柴田隊員の到着、再会等のレポートができればと思っています。
どうぞお楽しみに。