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2018年7月
極夜明け、レスキュー訓練、ルート工作
Report:Hajime Oishi
場所:昭和基地
第59次隊の大石 孟氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
大石氏レポート
極夜明け
7月の半ばに極夜期が終わりました。
極夜中は明るい時間が少なくやはり寂しい気持ちがありましたが、太陽が出てきたので隊員たちは皆喜んでいます。
レスキュー訓練
極夜が明けると内陸旅行やこれから迎える夏期間の観測に向けた野外行動がいよいよ本格化します。
野外行動では、クラックという海氷上の氷の割れ目への落下など多くの危険があります。その危険に対処するために講習やレスキュー訓練を行います。
野外支援担当隊員
ルート工作
また、野外に出る際にはまずルート工作(ルートの構築)を行います。氷厚や積雪などを計測しながら目印となる旗を立てます。実際に野外に出る際にはこの旗を目標物として雪上車などで移動します。
6月の終わりから天気が悪い日が増えてきました。7月は既に4回のブリザードに見舞われています。ブリザードの際には単独での行動はできませんので、万が一建物に取り残されてしまった場合はレスキューが必要となります。外出注意令は出ていませんでしたが、吹雪いている日に、観測施設に1人でいた隊員を迎えに行き、基地主要部へ連れて帰るレスキュー訓練を行いました。風が強い中の移動では軽度の凍傷になる隊員もおり、日ごろの訓練の大事さを痛感しました。
気温も低い日が出てきており、マイナス32度を記録しました。気温が下がりダイヤモンドダストも発生しました。