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2018年10月
S17航空拠点除雪、雪鳥沢、まめ島
Report:Hajime Oishi
場所:昭和基地
第59次隊の大石 孟氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
大石氏レポート
先月に引き続き、野外オペレーションの一部をご紹介したいと思います。
S17航空拠点除雪
昭和基地の東方約20kmにあるS17航空拠点という場所に行ってきました。
S17航空拠点はS16と言われる内陸旅行の出発点の隣にあり、夏期間は観測拠点となったり、DROMLANという南極大陸内の航空輸送システムで使用する滑走路となる場所です。
しかしながら、南極大陸の厳しい気候により拠点が埋没しつつありましたので、除雪をすることとなりました。
S17航空拠点を目指す車列

建物の上部まで積もった雪

航空拠点は航空機の運航に必要な気象測器もありますので、重要な施設です。
雪鳥沢
昭和基地の南方、ラングホブデにある雪鳥沢に行きました。
雪鳥沢にある小屋の付近に設置してあるGPSの保守やドラム缶の整理などのオペレーションのためです。この辺り一帯は「雪鳥沢」と呼ばれていますが、これは近くに雪鳥という鳥の巣が多くある“雪鳥沢”という沢があるためで、沢自体は南極特別保護地区に指定されており、我々でも立ち入ることはできません。きっと夏に近づくと沢では雪鳥をたくさん見ることができるはずです。
雪鳥沢の風景

海氷上にはアザラシの姿を見ることが多くなりました

まめ島
お隣の島、西オングル島の近くにあるまめ島というアデリーペンギンのルッカリー(営巣地)がある場所へ休日に散歩で行ってきました。
2週間ほど前にはペンギンがいなかったのですが、いつのまにかやってきたようです。ペンギンたちはここで子供を育て、また冬前にルッカリーを去ります。