2015年2月

第56次隊 藤澤氏からの現地レポート

Report:Tomoyuki Fujisawa

場所:昭和基地

第56次隊の藤澤 友之氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

藤澤氏レポート

♦ ご挨拶

第56次日本南極地域観測隊に参加している藤澤です。
これから一年間昭和基地での仕事や生活の様子についてレポートをお届けします。
どうぞ宜しくお願いします。
写真は昭和基地に着いた12月に昭和基地の看板で撮影したものです。
オレンジの上着が真新しいですが、夏作業を経て今では真っ黒になってしまいました。


19広場昭和基地の看板前にて

♦ VLBI観測実験

昭和基地は、VLBI(Very Long Baseline Interferometry)観測実験に参加しています。
VLBI観測とは、地球上の離れた場所にある複数のアンテナで、遠い電波星から届く電波を同時に受信して測地を行うものです。
私たち多目的アンテナ隊員とともにデータ解析を行う観測隊員も一緒に観測開始から24時間続けて装置の監視を行います。
2月4日の観測では、引継ぎの為に、55次の水田隊員が越冬交代後も基地に残って24時間連続の観測に参加してくれました。


VLBI観測24時間終了後に水田隊員と一緒に

♦ 水田隊員しらせへ帰艦

55次隊の水田隊員がヘリコプターでしらせに帰艦しました。
引継ぎ期間である56次隊夏作業中は、昼間の作業が多いため、夜間にも引継ぎを沢山行ってくれました。
一年間の越冬を終え日本に帰るのはどのような気分なのでしょう?まだ想像もつきません。
私も笑顔で帰艦の日を迎えられるように頑張ります。


胴上げをする55次隊

ヘリコプターに乗り込む水田隊員

♦ 越冬成立式と福島ケルン慰霊祭

毎年2月1日に実施する越冬交代式の他に越冬成立式というものがあります。
1年間昭和基地で越冬するぞという意思表明の宣言を隊長がする式です。 今年はしらせの最終便が終わっていた為、既に日本に帰るすべはありませんでしたが、 この越冬成立式をもって1年間昭和基地から日本に帰ることはできないことの確認がありました。
26人全員が越冬開始に同意し隊長が越冬成立を宣言した後、4次隊で亡くなられた福島隊員を祀った福島ケルンに越冬生活の無事を祈りました。

 


右の石を積み上げたものが福島ケルン。左手前の青い帽子が私です。