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2019年12月
フリーマントル出港

Report:Tetsu Ochiai

場所:南極観測船「しらせ」

第61次隊の落合 哲氏が、南極地域観測隊の様子をレポートしてくれました。

落合氏レポート

フリーマントル出港

こんにちは。第61次南極地域観測隊の落合です。
これより1年間、昭和基地での越冬生活をレポートしますのでどうぞよろしくお願いします。

11月27日に飛行機で日本を出発した我々は、オーストラリアのフリーマントルで追加の食料搬入などを行い、12月2日に南極へ向けて出航しました。

新鮮な牛乳や卵、野菜などの多くはフリーマントルで積み込みを行います


新鮮な牛乳や卵、野菜などの多くはフリーマントルで積み込みを行います

フリーマントル停泊中の南極観測船「しらせ」


フリーマントル停泊中の南極観測船「しらせ」

南極観測船「しらせ」は海上自衛隊が運用しており、乗船にあたって様々なルールがあります。
例えば生活面では、朝は06:00起床、06:15に朝食、日中の活動後は17:45夕食、22:00消灯など規則正しく生活することも隊員の使命となっています。
毎日定時の人員確認や、夜間の遮光など細かいルールをたくさん守らなければなりません。
また船上で造水をしていますが、量に限りがあるので全員が節水を心がけることになります。
しらせでは航海中のお風呂は海水風呂となります。

海水風呂とはいえ、湯船につかれるだけでもありがたい

海水風呂とはいえ、湯船につかれるだけでもありがたい


さて、船の上で我々は何をするかというと、南極に着いたらすぐに行動できるように打ち合わせや様々な講習、また海洋観測も行います。
講習では、昭和基地での無線機の扱い方、ブリザード時の行動、いざというときの応急処置や停電時の行動など多岐に渡ります。
また過去の事故例を学び、安全に行動するよう心がける講習もありました。

次回は海洋での観測活動など、引き続きしらせでの生活についてレポートします。