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2020年1月
夏作業

Report:Tetsu Ochiai

場所:昭和基地

第61次隊の落合 哲氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

落合氏レポート

夏作業

今回は夏期間の昭和基地での作業についてお伝えします。

南極というと真っ白な世界を想像するかもしれません。
しかしながら短い夏の間、昭和基地の周辺では、地形的に雪のつきにくいところや前次隊の懸命な除雪作業によって茶色い地面を多く見ることができます。

夏の昭和基地

夏の昭和基地


毎年この夏期間を利用して、建物の建設・解体作業や大規模な物資の輸送等を行なっています。

61次隊では、大きな夏の作業として1973-2019年の間、気象観測の拠点として利用してきた気象棟を解体し、その機能を引き継いだ基本観測棟に新しく放球デッキを建設しました。

気象棟の解体:50年近く気象観測が継続された歴史ある建物です


気象棟の解体:50年近く気象観測が継続された歴史ある建物です

放球デッキの建設:高層気象観測装置をつけた気球を放つ
デッキ建設作業が一段落し、試験的に放球をするところ


放球デッキの建設:高層気象観測装置をつけた気球を放つ デッキ建設作業が一段落し、試験的に放球をするところ

建設作業には自分も携わりました。

建設作業には自分も携わりました。


各部門が前次隊からの引き継ぎやそれぞれの作業を行いますが、手の空いている時間は人手の必要とする現場へ支援に行き、お互い協力して短い夏期間を乗り切ります。