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2020年5月
野外とペンギンとブリザード

Report:Tetsu Ochiai

場所:昭和基地

第61次隊の落合 哲氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

落合氏レポート

野外とペンギンとブリザード

昭和基地から離れた観測拠点へ行くために海氷上を安全に行動するためのルート工作を実施します。
海氷状況は絶えず変化し、例え昨年は安全で通っていたルートも、今年は海氷の厚さが薄くて通れないということが起こります。
このため毎年安全なルートを確認して作る必要があります。

数十~数百メートルごとに海氷の厚さを測定し、安全であると判断できたらGPSなどの記録をとると共に旗を立てて目印を残します。

ドリルで海氷に穴を開けて氷圧を測定している様子


ドリルで海氷に穴を開けて氷圧を測定している様子

移動中にお客さんと対面してパシャリ


移動中にお客さんと対面してパシャリ

コウテイペンギン

コウテイペンギン


さて昭和基地ではたびたびブリザードに見舞われます。ふだんは見えるはずの数十メートル先の建物が見えなくなったり、強風でずっと地鳴りのような音が聞こえたりと、とても恐怖を感じます。

ライフロープを伝って屋外を行き来する

ライフロープを伝って屋外を行き来する


多目的アンテナ部門の業務として、このようなブリザードの後にはドローン空撮によるレドーム点検を実施します。地上からはよく見えない天頂部なども、補修が必要な場合にはすぐに作業に取り掛かります。

レドームの損傷がないか空から点検する

レドームの損傷がないか空から点検する