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2017年1月
南極の夏作業
Report:Katsuhide Shibata
場所:昭和基地
第58次隊の柴田 勝秀氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
柴田氏レポート
南極の夏作業
第58次南極地域観測隊の柴田勝秀です。これから1年間、南極昭和基地での生活をレポートします。よろしくお願いいたします。
南極観測船しらせでのオーストラリアから約3週間の航海を終え、日本からは約14,000kmも離れた南極昭和基地についに到着しました。(※1)
(※1)進め!しらせ
新しい建物である基本観測棟の工事を行いました。限られた人数、かつ短い期間で予定された工事を行わなくてはならないため、建築の専門家以外も皆で力を合わせて作業します。
しらせから昭和基地への物資輸送は氷が締まって固くなる夜間に行われます。夏の南極は一日中太陽が沈まない白夜のため夜でも明るいです。
57次隊の田村芳隆隊員と一緒に多目的衛星データ受信システムの大型アンテナのメンテナンスを行いました。しっかりと引継ぎを行い、これから始まる1年間の基地運営準備をします。
昭和基地のある東オングル島の隣の西オングル島に、ヘリコプターでアンテナ設備のメンテナンスに行きました。西オングル島のアンテナは、昭和基地にある多目的衛星受信システムを調整するためのアンテナで、コリメーションアンテナと言います。西オングル島のアンテナから試験信号を送出して昭和基地の大型アンテナで受信し、調整等を行います。
設備に異常がないか入念に確認しました(写真は田村隊員)。