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2022年4月
越冬隊の構成について
Report:Kazutaka Mitsuno
場所:昭和基地
第63次隊の光野 和剛氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
光野氏レポート
越冬隊の構成について
2月に越冬交代してから3カ月が過ぎました。
業務面・生活面いずれにおいても他の隊員との連携・協力が大切になることを身に染みて実感しています。
そこで、今回は63次隊のメンバーについて紹介したいと思います。
第63次越冬隊は、同行者1名を含め32名で構成されており、越冬隊長の指揮の下で設営チームと観測チームに分けられます。
設営チーム
機械隊員
- 雪上車などの車両や発電機などのプロフェッショナルです。
- 少数精鋭で様々な機械トラブルにも対応してもらっています。
通信隊員
- 隊員間の情報共有は無線通信を利用します。
- 昭和基地の連絡体制を司る重要なお仕事です。
調理隊員
- 南極生活では食事が安らぎの時間となります。
- 日々美味しい料理を作っていただき感謝しています。
医療隊員
- 万が一の病気やケガの際には対処してもらえるので安心です。
- 医療器具も備わっており、定期健診も実施します。
環境保全隊員
- 自然に悪影響を及ぼさないような廃棄物の処理が要求されます。
- 汚水処理装置などのメンテナンスも実施しています。
多目的アンテナ隊員
- 観測用の大型アンテナが正常に動作するように保守します。
- 定期的にレドーム補修やオイル交換・グリスアップを実施します。
LAN・インテルサット隊員
- インテルサット衛星回線の運用保守をします。
- インターネット経由での日本国内との連絡手段を維持・管理しています。
建築・土木隊員
- 建物の維持管理や修繕工事を行います。
- 棚や看板などもお願いしたら快く作ってくれます。
野外観測支援隊員
- 野外で活動するために必要となる装備の管理やルート工作などを実施します。
- レスキュー方法に関するレクチャーなども行います。
庶務・情報発信隊員
- 隊全体の活動における取り纏めや生活物品の管理等を実施します。
- 観測隊に関する活動についてブログやSNSを通した情報発信も行います。
報道隊員(同行者)
- 観測隊の活動について取材し、新聞に記事を載せます。
- 活動の様子について多くの写真を撮ってもらえるので有難いです。
観測チーム
気象隊員
- 頻繁にブリザードが来るため、気象情報は重要です。
- 絶え間なく気象データを蓄積し、基礎データや精度の高い予報を提供します。
宙空部門隊員
- オーロラや地磁気に関する観測を行います。
- オーロラの出現情報などを展開してもらっています。
気水部門隊員
- エアロゾル等の大気に関する観測を行います。
- ゾンデ放球によりサンプル採取を実施します。
地圏部門隊員
- 測地や地震に関する観測を行います。
- 地震計や重力計のほか水素メーザーなどの機器も維持管理します。
※ 63次隊隊員紹介はこちらをご参照ください。
建築隊員と一緒に看板を作り設置しました

4月生まれの隊員が誕生日を祝ってもらいました

※ 掲載協力:国立極地研究所