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2022年1月
夏期間の業務引継ぎ
Report:Kazutaka Mitsuno
場所:昭和基地
第63次隊の光野 和剛氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
光野氏レポート
夏期間の業務引継ぎ
昭和基地に到着した12月16日から越冬交代の2月1日までの間、担当設備を1年間維持できるよう前任の戸塚隊員から引継ぎを受けます。
担当システムおよび主な業務内容は以下の通りです。
多目的大型アンテナシステム
11mアンテナ及びそれを覆うレドームと衛星受信棟内の送受信設備で構成されています。
- 日次点検:衛星受信棟内の温度管理および使用電力量の確認など
- 月次点検:大型アンテナのグリス漏れやオイル量の確認
- 3カ月点検:高所作業車を利用したレドームの補修
- 半年点検:レベルダイヤやアンテナモータ特性の測定
- ブリ後点検:ブリザード後の担当設備に関する損傷有無の確認や建屋周辺の除雪
月に1回程度、大型アンテナを用いて24時間のVLBI観測を実施します。
大型アンテナ

レドーム

衛星受信棟

送受信設備

地球観測衛星データ受信システム
L/S-BandシステムとX-Bandシステムがあり、現在は以下の衛星を受信しています。
- L/S-Band:NOAA、metop-1、DMSP
- X-Band:NPP、Tera、Aqua、NPP
ライン欠損の有無やレドーム内の温度について日次点検します。
また、地圏モニタリングの業務についても支援します。
重力計や地震計の日次点検の他、コーナーリフレクターやインフラサウンドなどの地圏設備について定期点検(月次点検/ブリ後点検)を実施します。
重力計

地震計

越冬期間中は32名の隊員のみで昭和基地を運営する必要があるため、自らの担当範囲以外においても積極的に互いにフォローし合うことが重要です。
緊急時の対応として消防訓練や停電時の訓練もありますが、迅速に対処することができるよう各隊員が責任を持って臨みます。
慌ただしい夏期間も白夜とともに終わりを迎えつつあります。
越冬期間に入ってからも業務内容の詳細や昭和基地での生活についてお届けしたいと思います。
※ 掲載協力:国立極地研究所