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2022年10月
南極教室について

Report:Kazutaka Mitsuno

場所:昭和基地

第63次隊の光野 和剛氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

光野氏レポート

南極教室について

昭和基地にインテルサット衛星通信アンテナが設置された2004年以降、昭和基地と日本国内を衛星回線で結び、南極地域観測隊とリアルタイムで交流できるイベントを実施しています。
越冬期間中は、越冬隊員とゆかりのある国内の小・中・高校などの教育機関に向けて、「南極教室」を実施しています。
63次隊では12名の隊員が南極教室を実施し、私は最後の12番手として10/25に長男が通う小学校に向けて南極教室を実施しました。
幸い天気が良かったため、屋外の様子も小学生にお届けすることができました。
62次隊以前は有線LAN経由で屋外中継していたため、中継可能な範囲が制限されていましたが、63次隊でLTE環境を構築したので、より一層充実した屋外中継が可能になりました。

屋外中継の様子_01


屋外中継の様子_01

屋外中継の様子_02


屋外中継の様子_02

屋内中継にて建屋内についても紹介し、隊長室や通信室、医務室などの様子を見ていただきました。また、「昭和基地と日本で6時間の時差があること」や「昭和基地には消防署が無く、万が一の場合は隊員たちで消火活動に当たる」ことなども説明しました。

屋内中継の様子_01


屋内中継の様子_01

屋内中継の様子_02


屋内中継の様子_02

スタジオ中継では、資料を用いて「南極」「昭和基地」「観測隊」についてそれぞれ説明しました。ブリザードやオーロラなどの動画を見てもらった時に小学生にリアクションしてもらえたことが嬉しかったです。
「気象隊員による観測の説明」や「小学生からの質問の回答」の時間も設けることができ、有意義な南極教室が開催できたのではないかと思っています。子供たちの思い出に残れば幸いです。
南極教室の最後には小学生へのメッセージとして、「何事にも積極的にチャレンジ」「仲間を大切に」という2点を伝えました。視聴していた長男にも届いていれば嬉しいです。
今回、南極教室を実施するに当たり、ご協力いただいた関係者の方々に感謝いたします。

スタジオ中継の様子_01


スタジオ中継の様子_01

スタジオ中継の様子_02


スタジオ中継の様子_02

※ 掲載協力:国立極地研究所