2015年1月

第55次隊 水田氏からの現地レポート

Report:Hirofumi Mizuta

場所:昭和基地

第55次隊の水田 裕文氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

水田氏レポート

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
南極昭和基地より、越冬中の水田です。

こちら昭和基地にも2015年がやってきました。
思い返せば、2014年は昭和基地の第一夏宿という宿舎で迎え、越冬交代後には55次越冬隊24人の 生活でした。南極の自然の厳しさや、仲間同士のつながりなど人生の中でも非常に濃密な一年だったのだなと実感します。
56次隊は、12月24日のクリスマスイブに本隊が上陸し、1年越しの再会を経て現在は夏作業に追われる毎日を過ごしております。
そして、私たち55次隊は、去年一年間、54次隊から受け継ぎ守ってきた設備を56次隊へ、未来のバトンを託すため、引継ぎを行っている最中です。
写真と共に、56次との共同作業の様子をレポートします。

 


しらせからヘリで上陸した56次隊員。
中には55次夏隊としても活躍した仲間もいて、1年ぶりの再会に感動しました。

56次越冬隊、多目的アンテナ担当の藤澤さんと笑顔の再会。

到着してからは、感傷に浸る暇もなく、さっそく引継ぎ。
写真は半年点検で、アンテナの駆動部のグリスアップを行っているところ。
今年も56次のLANインテル隊員と協力して作業を行います。

 


アンテナのモーターが正しく動作しているか、確認するための試験項目。
半年後は自分たち56次隊だけで行うので、真剣に取り組んでます。

夏隊も無事に上陸し、すこし落ち着いたところで56次隊の歓迎会。
去年はスベった自己紹介も、今回は成長を感じてもらえたかな?


さて、いよいよ社員の皆様へお送りする55次隊の南極レポートも最後となってしまいました。
多くの方より感想をいただき、応援に応えるべく少しでもいい写真で南極の素晴らしさ、壮大さを伝えられたのではないかと自負しております。
最後は、南極ならではの癒される動物と共に、南極からのレポートの締めとさせていただきたいと思います


昭和基地では、ペンギンの個体数や抱卵している巣の数を調査し、
各場所にいるペンギンの総数の移り変わりをモニタリングしています。
今回はその支援としてペンギンの巣(ルッカリー)へ出かけた時の調査の様子。
これ全部数えるんです。

南極動物撮影の様子、決められたルールに則り望遠レンズで、決定的な一枚を狙います。

意外と難しい、アデリーペンギンのベストショット。
アイライン(目の周りの白いところ)は白い産毛になっていて、
視点がずれると目つきの悪いペンギンの写真になってしまう事が多いです。

ペンギンセンサスの途中のクラック付近で遭遇したアザラシの親子。
人に興味を示した子アザラシを親が制止している瞬間。
遠くから眺めているだけでも、飽きない程見惚れる可愛さでした。

先の親子とは別の子アザラシ。ただひたすらに可愛い表情で魅せてくれます。

 


目とクチバシ以外はまっ白な鳥、ユキドリ。
この写真では見えないのですが、奥に卵を温めているパートナーのため、
勇気を出して外敵から守っていると思われます。

以上で55次隊、水田からのレポートを終わりたいと思います。
引き続き、56次隊の藤澤からのレポートで、NESICと南極とのつながりと、越冬隊への応援をよろしくお願いいたします。

2015年1月吉日
第55次日本南極地域観測隊
越冬 多目的アンテナ 水田 裕文