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2018年8月
内陸旅行の準備、オーロラ
Report:Hajime Oishi
場所:昭和基地
第59次隊の大石 孟氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
大石氏レポート
内陸旅行の準備(燃料)
8月は、9月半ばから10月半ばまでに行われる内陸旅行の準備で大忙しです。この旅行は6名の隊員がみずほ基地の先にある中継拠点へ雪上車3台で向かうものです。
旅行に行くのは6名ですが、旅行に必要な燃料や車両の準備などは隊員全員一丸となって作業を行います。
私も準備のオペレーションに参加しました。
まずは使用する燃料の準備です。
昭和基地から内陸旅行の拠点となるS16と呼んでいる地点まで燃料を運ぶのですが、そのために燃料の入ったドラム缶をそりに積み、橇の集積所へ持っていく作業を行いました。
内陸旅行の準備(雪上車整備)
次に車両のメンテナンスです。海氷が十分に厚ければ大陸にある車両を海を隔てた昭和基地に持ち帰って整備を行うのですが、現状では大型雪上車が移動できるほどの氷厚がありませんので、車両整備も現地で行うこととなりました。
車両整備はとっつき岬と云われる大陸への上陸点で行いました。とっつき岬までは昭和基地から直線距離で15キロメートル程度のところです。整備に必要な工具や油脂類を持ち込み作業を実施します。
とっつき岬では基本的な整備作業を行います。エンジンオイルやディファレンシャルオイルなどの交換や可動部分のグリスアップなどです。私は車両に関しては素人ですが、車両担当隊員より事前に指導を受け、作業を手伝っています。
オーロラ
外での作業は風が吹くととても寒く大変ですが、自分が整備した車両が内陸旅行で使用されると思うととてもうれしく思います。
夜は大陸にかかるオーロラも見え、とても綺麗でした。