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2021年2月
越冬中の係活動
Report:Shinsuke Totsuka
場所:昭和基地
第62次隊の戸塚 慎介氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
戸塚氏レポート
越冬中の係活動
越冬中には自部門の活動以外に、係活動というものがあります。
越冬隊31人だけの生活なので、様々な係活動を行い日々の生活にメリハリを持たせています。
その中で私が携わっている係活動の中に「農協」という係があります。農協の活動は主に(名前の通りですが)野菜を作り出荷することです。
62次隊の行動はコロナの影響を大きく受け、オーストラリアでの生鮮食品の調達が出来なかったので、例年より野菜の傷みが早いことが想定されます。そのため、越冬交代早々野菜の栽培を開始して、精力的に活動を行っています。
南極では土での栽培が出来ないので、全て水耕栽培で野菜を育てます。当然、野菜のプロはいないので、発芽させるところから探り探りスタートしました。
水耕栽培に向いている野菜や品種を見極めつつ光の当て方を工夫しながら、葉物野菜が少しずつ大きくなりました。出荷にはまだ日数が必要ですがおいしく食べられる日まで育てていきたいと思います。
約1カ月で青々とした野菜が育っています!
まだまだ大きくします
もやしやプラウト系の野菜も育て、観測隊員全員でおいしくいただきました!