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2021年9月
スカーレン ルート工作と観測機器のメンテナンス
Report:Shinsuke Totsuka
場所:昭和基地
第62次隊の戸塚 慎介氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
戸塚氏レポート
スカーレン ルート工作と観測機器のメンテナンス
9月初旬に「スカーレン」という観測拠点に行ってきました。
スカーレンは昭和基地から約90km南に位置し、雪上車で2日間かけて向かいます。
目的地まで道路は無く、雪上車は海氷を走って目的地に向かいますが、途中海氷状況の悪い箇所があり、そこを無事に通過できなければ目的地に到着できません。
今回は状況把握の為、上空からドローンを飛ばして海氷の状況を撮影しました。
確認の結果、複数の氷の割れ目(プレッシャーリッジ)はありましたが、安全に渡れそうな場所を探し無事通過、その後も雪上車が通れるルートを作りながら目的地へ向かいました。
無事スカーレンに到着し、観測機器の保守やメンテナンス・小屋に備え付けられている発電機の整備を行い、予定した業務を完遂することができました。
日本で仕事をする以上に、段取りの大切さを感じます。
スカーレンの氷瀑
スカーレン付近の岩
夕焼けの氷山
3泊4日の工程は天気にも恵まれ、美しい自然を見ることができました。