Breadcrumb navigation
2021年3月
初ブリザード
Report:Shinsuke Totsuka
場所:昭和基地
第62次隊の戸塚 慎介氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
戸塚氏レポート
初ブリザード
3月19日に62次隊として初のブリザードとなりました。
昭和基地では、ブリザードをその強さによってABCの3つの階級に分類していますが、今回のものはB級ブリザード(視程(見通せる距離)1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上)に該当しました。
ブリザードについては、出発前の研修でどういうものかは理解していたつもりですが実際に体験するのとではイメージが変わりました。
私が一番驚いたことは、状況が常に変化し今は大丈夫そうだけど1分後はどうなっているかわからない。特に視程は変化が大きく、安易な行動を取ると大きな危険が伴います。
ブリザード中は屋内での作業が中心となるため、手空き総員で旗竿作りが行われました。作成した旗竿は海氷が安定し始める頃行われるルート工作で使用します。
ブリザード後、私の担当する設備の確認をするとこのような状況になっていました。これから1年間ブリザード後の点検も毎回確実に行い、設備を維持していきたいと思います。