2019年1月

第60次隊 内海氏からの現地レポート

Report:Yusuke Utsumi

場所:昭和基地

第60次隊の内海 雄介氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

内海氏レポート

 

こんにちは。今回は昭和基地到着からの様子についてお伝えします。


♦ 昭和基地到着

観測隊は長い航海を経てようやく南極昭和基地に到着しました。
まず隊員たちは前次(59次)隊より基地周辺情報や注意事項等を聞きます。 基地では様々な観測をしている為、影響が出ないように立入り禁止となっている区域が多数あります。 また、除雪作業などで重機の往来が多い場所、雪解け水が溜まって池になってしまった場所などの 危険区域についても説明を受けます。その後、荷物の整理をして生活の準備、作業の準備を始めます。


59次隊(青いヘルメット)の歓迎を受けて昭和基地入りする
60次隊(オレンジのヘルメット)(注:黄色のヘルメットはしらせ乗組員)

 

♦ 氷上輸送と燃料輸送

砕氷艦しらせから昭和基地への物資の氷上輸送は天候だけでなく海氷状況も非常に重要で、 比較的気温の低く氷の堅い夜間に作業を行います。橇にコンテナを積み、雪上車で何度も往復して輸送します。
燃料輸送は、しらせと昭和基地の燃料タンクをいくつも連結したホースで接続し、給油します。 途中で漏れていないかどうか隊員たちが交代で見張ります。
この物資や燃料の輸送が完了することで1年間の越冬生活が可能になります。


氷上にて雪上車で荷物橇を牽引する様子

航空拠点は航空機の運航に必要な気象測器もありますので、重要な施設です。


しらせと昭和基地の燃料タンクをつなぐ燃料ホース

 

♦ 設備のメンテナンス

夏の約1か月の間、越冬準備だけでなく各観測部門による機器の設置や交換作業なども行います。 私も電離層担当隊員とともに鉄塔に登ってアンテナ支線の張替え作業をしました。
高さ40mの高所は登るのも一苦労ですが、安全第一で作業に取り組みます。


40mデルタアンテナ支線張替え作業

次回も引き続き夏期間の作業についてお伝えします。