2016年1月

第57次隊 田村氏からの現地レポート

Report:Yoshitaka Tamura

場所:昭和基地

第57次隊の田村 芳隆氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

田村氏レポート

♦ 夏期設営作業(夏作業)、引継ぎ

南半球にあるここ昭和基地に到着したときの季節は、北半球にある日本とは反対の夏にあたり、この夏期間には基地の設営作業があります。 前次隊との引継ぎや観測は勿論ですが、既設建物の改修工事や新規建物などの建設工事が始まり、 建築担当隊員を中心に隊員全員が自分の担当業務の引継ぎ、観測の合間にこの作業に参加して予定作業の完了を目指します。
朝7時45分のラジオ体操から始まり、その日の予定作業に対する危険予知活動(安全確認)の後始業し、18時30分まで作業を行います。
この時期、ここ南極では1日中太陽が沈まない「白夜期」(11月中旬過ぎから1月中旬過ぎまで)でもあり、 降雪もほとんどないため、こうした屋外での作業に適しています。
建築作業と並行して、昭和基地沖に接岸した「しらせ」から燃料をはじめとする食料・観測物資等が次々と基地へ運びこまれます。


風力発電機2号機の基礎工事

57次隊にて完成した風力発電機2号機(手前)と
56次隊で完成した1号機(奥)

NECネッツエスアイの隊員同士でも引継ぎは必須項目です。
私達の担当業務は、基地内に設置された直径11mのパラボラアンテナ、衛星受信設備(総称して多目的衛星受信設備)を利用した 人工衛星の受信運用をはじめ、設備の保守、維持管理を担当します。
ここ昭和基地がある東オングル島の隣にある西オングル島の設備点検、引継ぎも重要な業務となっています。


西オングル島の設備点検
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高所作業車を使用してのアンテナレドーム点検
(中には直径11mのパラボラアンテナが建っています)
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