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2026年8月
野外活動と多目的大型アンテナの点検・整備

正木隊員 レポート

 昭和基地では6月になると太陽が昇らない「極夜」の期間を迎えます。日本で生活していると朝になれば自然と明るくなり夕方には暗くなるのが当たり前ですが、ここ南極ではその感覚が大きく変わります。外に出ても一日中暗く、時間の流れが分かりにくく感じることもあります。外作業も限られ気温も夏期間より下がることから人と機械が不調に陥りやすくなる時期でもあります。

日の出の瞬間

日の出の瞬間

 8月には昭和基地から南極大陸へ物資を輸送する野外活動に参加しました。SM651と呼ばれる雪上車で、燃料の入ったドラム缶を載せた橇を引っ張りながら海氷上を走行します。一見すると平らに見える場所でも雪の下にクラック(ひび割れ)が隠れている場合があるため、走行ルートや周囲の状態を確認しながら慎重に進みます。日本では経験することのない、凍った海の上を車両で移動するという南極ならではの野外活動となりました。

雪上車と大きな氷山

雪上車と大きな氷山

 また、7月から8月にかけて多目的大型アンテナの半年に一度の点検・整備を行います。アンテナを覆うレドームの中の気温はマイナス20度を下回り、外気温とほぼ同じ環境下で金属製の歯車に薄手の手袋越しでグリスを塗布する厳しい作業となりましたが、今後も安定した運用を継続できるよう丁寧に点検と整備を行いました。

アンテナ内部で測定する様子

アンテナ内部で測定する様子

アンテナを動かす歯車のメンテナンスをする様子

アンテナを動かす歯車のメンテナンスをする様子

 昭和基地での生活も残すところあと半年ほどとなりました。これから昭和基地では日照時間が長くなり気温も少しずつ上がっていくため、野外での活動がより活発になっていきます。今後もさまざまな作業や活動に参加する機会が増えていくと思いますので、安全第一で業務に取り組みながら、残り半年の南極での時間を大切に過ごしていきたいと思います。

以上