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2024年1月
昭和基地の夏生活
Report:Misaki Shimizu
場所:昭和基地
第65次隊の清水 岬氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
清水氏レポート
昭和基地の夏生活
生活場所
生活場所は第2夏期隊員宿舎(通称「2夏」)と呼ばれる建屋でした。
水は非常に貴重な物
昭和基地では水を引いてある場所が限られており、水は非常に貴重な物です。
第2夏期隊員宿舎には水回りがないことから水をポリタンクに入れて、その水を使い生活をしています。
また、それに伴い第2夏期隊員宿舎ではトイレも水が使用できません。
小便は通称、ションポリと呼ばれるポリタンクにします。
ポリタンクはその後、第1夏期隊員宿舎(通称「1夏」)の汚水処理設備に運ばれて処理されます。
大便はラップポンと呼ばれる排出物を包装するトイレにします。
包装後は生ゴミとして処理されます。
南極では水の確保から汚水やごみ処理など生活に関わる部分が大変だと改めて実感しました。
部屋割り
部屋は2人部屋であり、入口にはサロンがあります。
夜間、サロンには人が集まっていました。
サロンは色々な分野の人と交流ができて楽しい場所です。
昭和基地の服装としてはヘルメット、サングラス、上下のアウター、長靴、手袋が一般的です。
アウターのズボンと長靴をテープで留めて固定している人が多いです。
そのようにすることで水や雪が長靴に入ることを防ぐことができます。
※ 掲載協力:国立極地研究所