Breadcrumb navigation

2024年10月
昭和基地周辺の生物

Report:Misaki Shimizu

場所:昭和基地

第65次隊の清水 岬氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

清水氏レポート

ブリザード

昭和基地周辺の生物

10月になり日も伸びて温かくなりました。
冬期間は動物の気配がしませんでしたが、
色々な動物を確認できるようになりました。
海氷上ではアザラシやペンギンを見かけることが増えました。
空でもトウゾクカモメ等を見かけることが増えました。
昭和基地周辺には全く生き物がいないわけではありません。
ご存知の通り、ペンギンやアザラシがいます。
ユキドリやトウゾクカモメといった鳥もいます。
鳥類の糞が多い場所には苔や地衣類が生えています。
また、海の中にはショウワギスやキバゴチ等の魚やナンキョクバイ等の貝、
グソクムシやヨコエビの仲間、ウニ、ナンキョクオキアミ等色々な生物がいます。
大陸沿岸部はこのように意外と多様な生物がいます。
ただ、歩いて移動する動物は人間とペンギンしかいません。
偶にペンギンがこちらを呼びかけながら寄ってくることがあります。
ある程度近づくと仲間じゃないことに気がつき去っていきます。
ペンギン2種類と人間しかいないので勘違いするのも仕方ないのかなと思います。

ナンキョクオキアミ

ナンキョクオキアミ

キバゴチ

キバゴチ

寄ってきたアデリーペンギン

寄ってきたアデリーペンギン

 

※ 掲載協力:国立極地研究所