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2024年2月
越冬生活の始まり

Report:Misaki Shimizu

場所:昭和基地

第65次隊の清水 岬氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

清水氏レポート

越冬生活の始まり

離岸

1月24日に、「しらせ」は昭和基地沖の定着氷を離岸しました。
2月12日には最後の夏隊が帰還して東オングル島は65次越冬隊27名のみになりました。
共に夏期間を一緒に過ごした人達が急にいなくなり、昭和基地が寂しくなります。
それとともに残った27名で越冬をするという実感が湧き、身が引き締まりました。

東オングル島沖、海氷が流れてすっかり海になったオングル海峡を後にするしらせ

【東オングル島沖】
海氷が流れてすっかり海になったオングル海峡を後にするしらせ

越冬

2月は越冬のために基地の運営を固める時期です。
生活のルール等を確認して調整していきます。
また、機械ワッチや当直等の基地を維持するために必要な点検や保守の手順を覚え、当番を回し始めていきます。
機械ワッチでは昭和基地の発電部や造水部等を点検することから、昭和基地そのものについて知見が深まります。

基地の心臓であるディーゼル発電機

基地の心臓であるディーゼル発電機

越冬開始

私たち65次隊は北の浦の海が開いた状態での越冬開始となりました。
海が凍って大陸に上陸できないと66次夏のドーム旅行の準備ができません。また、観測のために東オングル島以外の地域に行くことも不可能になってしまいます。
海氷がいち早く凍ることを願う日々です。

海が開いた北の浦からオングル海峡にかけて

海が開いた北の浦からオングル海峡にかけて

 

※ 掲載協力:国立極地研究所