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2024年11月
除雪と大陸での観測
Report:Misaki Shimizu
場所:昭和基地
第65次隊の清水 岬氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。
清水氏レポート
除雪と大陸での観測
除雪
11月になり陽の出ている時間が長くなりました。
除雪を進めていきます。
砂を撒くことで雪の量は減りましたが、夏期間に間に合う気がしません。
砂による融雪を諦めて重機を使用することにしました。
まだまだ除雪の先は長いです。
遠征
地圏モニタリングの支援で内陸(南極大陸)にあるS19という地点に行くことになりました。
遠征では雪上車で列を組み進みます。
海氷上では氷が割れないように、また被害を最小限にするために車間距離を広くとり進みます。
大陸には分厚い氷床が乗っており、東オングル島(高い所でも約40m)と比べると標高が高い(約700m)です。
そのため、大陸に登るにつれてだんだん気圧が下がっていきます。
S19やS17で作業する際にはS16という内陸旅行の拠点地で宿泊することになります。S16での生活は雪上車の中で概ね完結します。雪上車の中でご飯を食べ、寝ることになります。
昭和基地以外の地域にも観測機が置いてあり、無人で常に観測をしています。越冬期間や夏期間にそのような観測機の保守点検やデータ回収を実施します。
大陸上に設置している機器は日に日に雪に埋まっていくので掘り出し作業に苦労します。
※ 掲載協力:国立極地研究所