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2024年12月
除雪と次隊の到着

Report:Misaki Shimizu

場所:昭和基地

第65次隊の清水 岬氏が、昭和基地から現地の様子をレポートしてくれました。

清水氏レポート

除雪と次隊の到着

次隊を迎え入れる準備

12月初旬、しらせが昭和基地に向かって来ている時期です。
昭和基地では次隊を迎え入れる準備をします。
次隊が来た際にスムーズに作業をするために除雪は必須です。
また、地面のどこをケーブルが敷設してあるか引き継ぐためにも重要です。
除雪だけではなく砕氷までして地面を出します。
さらに、ドリフトが出来ないよう掘り出した雪氷を移動させます。
重機を使用できない場所は砂を撒くことで雪氷を溶かします。
そのようにすることで夏期間にブリザードが来ても雪が溶けやすくなり、夏作業をスムーズに実施できるようになります。

除雪の様子

除雪の様子

砂撒き後

砂撒き後

66次隊到着

12月28日に「しらせ」に乗った第66次南極地域観測隊本隊がが昭和基地に到着しました。
昭和基地は一気に人口が増え活気付き、夏期間を迎えました。
昭和基地の夏期間は短く、作業時間は大変貴重です。
休む暇もなく、到着したその日から引継作業が始まります。
後任者が来ることで越冬生活の終わりを感じ、焦りと寂しさを感じます。
この日、越冬隊には家族からの荷物や生鮮食品が届けられました。
新鮮な食品の中でも生卵は人気です。
久しぶりの卵かけご飯に感動して1日に3杯も食べる人が出るほどです。
また、新鮮なビールを飲むことで越冬ビールとの味の違いに驚きの声が上がりました。

昭和の夏の始まり

昭和の夏の始まり

 

※ 掲載協力:国立極地研究所